10月支給の年金から「住民税の定額減税」が開始!他にも手取り額が変動する要素とは?年金額面の一覧つき
10月支給の年金手取りが変わる理由
年金手取りが変わる理由として、「天引きされる金額の変動」が挙げられます。 天引きされるお金とは、主に以下のとおりです。 ・介護保険料 ・国民健康保険料 ・後期高齢者医療制度の保険料 ・所得税 ・住民税 所得税以外は「前年の所得」をもとに決定するため、決まるのが6~7月になります。つまり、4月~8月支給の年金ではまだ決定されず、仮徴収として前年度と同様の金額を天引きするのです。 そして10月に本徴収がスタートするため、ここで手取り額が変わるケースがあるということです。 ※自治体によってスケジュールは異なります。 所得によって、天引き額が増える=手取り額が減る人も、天引き額が減る=手取り額が増える人もいるでしょう。 年金の仮徴収と本徴収 出所:厚生労働省「保険料(税)の特別徴収」
国民年金と厚生年金の違い
日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の「2階建て」構造になっています。 日本は国民階年金制度となっており、原則、20歳~60歳未満の日本に住む全ての人が加入します。 国民年金の被保険者は、さらに働き方等によって3つの区分に分類できます。 ・第1号被保険者:20歳以上の学生や自営業者など。一律の保険料を納めることで、将来に老齢基礎年金が受け取れる ・第2号被保険者:会社員や公務員など。厚生年金にも加入し、そちらの保険料を納めることで将来に老齢基礎年金と老齢厚生年金が受け取れる ・第3号被保険者:第2号被保険者に扶養される配偶者。保険料の納付義務はなく、将来は老齢基礎年金が受け取れる 第2号被保険者が上乗せで加入する厚生年金の保険料は、報酬によって決まります。 そのため、多く稼いだ人や長く働いた人ほど、もらえる年金も高くなる仕組みになっています。 続いて受給額についても見ていきましょう。
「国民年金・厚生年金」平均額はいくら?
最後に、今のシニアが受給している国民年金と厚生年金の受給額を確認します。 ●国民年金(老齢基礎年金)の受給額 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●厚生年金(老齢厚生年金)の受給額 ・〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金の金額を含む ここから社会保険料や税金なども天引きされることを踏まえた上で、老後に向けた資産形成を考えておく必要があるでしょう。