イギリスがTPP加盟、アジア太平洋中心から欧州に拡大…日本米の輸出で関税が撤廃
【ブリュッセル=秋山洋成】英国は15日、環太平洋経済連携協定(TPP)に加盟した。2018年にTPPが発効して以来、追加加盟は初めて。アジア太平洋中心だった経済連携の枠組みは欧州に拡大した。
英国の加盟によって参加国は12か国に、国内総生産(GDP)の合計は世界全体の約15%にあたる2200兆円規模になる。日本にとっては英国向け精米などの関税が撤廃される。
米国のトランプ次期大統領は前政権時の17年にTPP離脱を表明。25年1月の就任を控え、関税を強化する姿勢を強めている。世界的に保護主義が強まる中、TPPは自由貿易を推進する役割を担う。