年末年始こそヤミ金にご注意! 沖縄県ヤミ金融被害防止対策会議など啓発活動
沖縄県ヤミ金融被害防止対策会議と県多重債務対策会議は26日、那覇市内で違法広告物を剥がしたり=写真、注意喚起のチラシを配布したりする啓発活動を実施した。県職員のほか、弁護士や司法書士など約30人が参加した。 「地獄のような時間だった」 「鬼電」におびえ 執拗な取り立ては家族や職場も標的に 県のまとめによると、昨年度のヤミ金に関する相談件数は338件で、前年度より169件減ったものの、多重債務に関する相談は1022件と6年ぶりに千件を超えた。 同日は参加者が那覇市内の電柱やガードレールなどに張られている違法広告物を約110枚剥がした。街頭ではヤミ金の注意を呼びかけるチラシを約900枚配布した。 県生活安全安心課の仲宗根英之課長は「年末年始はお金の借り入れが多い傾向にある。ヤミ金融を利用しないためにも、広告物を撤去して業者との接点を絶つことが大事だ」と話した。(社会部・玉那覇長輝)
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