【高校サッカー選手権】昨年全国4強の堀越、日大三に苦戦も後半ATに追いつき逆転勝利で準々決勝進出
10月20日、第103回全国高校サッカー選手権東京予選2次予選Bブロック2回戦が行われ、堀越と日大三が対戦。堀越が延長戦までもつれた試合を3-2で制し次戦に駒を進めた。 【フォトギャラリー】堀越 vs 日大三 入試や怪我で主力数名を欠く堀越は、この日のために準備してきた3-4-2-1のフォーメーションでスタートする。前半はゲームの流れを作るためボールを保持しようと試みるが、一歩も引かない日大三を相手に試合の流れをなかなか掴めない。すると15分、日大三は相手のディフェンスラインのミスからキャプテンFW13佐竹桜介(3年)がボールを奪い取りそのままキーパーと1対1に。これを冷静に流し込み日大三が先制した。 失点後の堀越は徐々にボールを保持できるようになりチャンスを作っていく。37分にはFW10番三鴨奏大(2年)がペナルティエリア外からドリブルを開始。そのまま右足を振り抜くとゴールネットを揺らし同点ゴール。前半を1-1で折り返した。 後半に入ると堀越ペースでゲームが進んでいく。50分と53分に続けてシュートを放つと、60分にもクロスからのヘディングシュート。しかしこれもゴール右に外れ、チャンスを作りながらゴールを決め切ることができない。 反撃に出たい日大三は75分、スルーパスに抜け出した佐竹がクロスを上げるが味方に合わない。しかし80分にビッグチャンスが訪れた。ゴールから35m付近でFKを獲得すると、MF10長谷川大晴(2年)がキーパーとディフェンスの間に上げたボールにいち早く反応したFW8造谷和稀(3年)がヘディングで合わせて勝ち越しに成功した。 試合はそのまま終了すると思われたが、堀越は諦めていなかった。後半アディショナルタイム、味方の上げたクロスボールをファーサイドで待っていたMF18小泉翔汰(3年)が頭で合わせゴールネットを揺らした。 延長に入ると、追ついた側の堀越が攻勢を強める。すると、延長後半5分にキャプテンDF13森章博(3年)が相手のパスをインターセプト。ここから森がドリブルを開始すると、こぼれ球が三鴨の足元へ。「ボールが転がってきた時には決め切る自信があった」(三鴨)がチームを勝利に導く逆転弾を見事に決め切り、日大三を3-2で下した。 試合後、殊勲弾を決めた三鴨は「選手権という大会の怖さや難しさを知った。自分たちには失うものはない。去年の結果も関係ない。チーム全体をもう一度引き締めて来週も勝ちたい」と語った。 勝利した堀越は26日に準々決勝で修徳と対戦する。 (文・写真=荒川大貴)