【「ホーム・アローン」実は6本も製作されていた!】シリーズ全作のあらすじ、キャスト、見どころまとめ
大ヒット作「ホーム・アローン」の続編「ホーム・アローン2」が12月20日、日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送される。「ホーム・アローン」は、クリスマスを舞台に、家に置いてけぼりにされてしまった少年が、あの手この手で泥棒を退治するファミリーコメディ。公開から30年以上経ったいまでも、クリスマス映画の定番として愛される作品だ。 【フォトギャラリー】「ホーム・アローン2」懐かしの場面写真 実はこの「ホーム・アローン」シリーズは、マコーレー・カルキンが主演を務めた「ホーム・アローン」「ホーム・アローン2」をはじめ、6本の作品が公開・配信されている(全作品がディズニープラスで配信中)。この記事では、各作品のあらすじ、キャスト、見どころをご紹介する。 ※「ホーム・アローン」シリーズのネタバレとなりうる箇所がございますので、未見の方は十分にご注意ください。 ●「ホーム・アローン」(1990) イタズラが大好きな8歳の少年ケビン(カルキン)は、家族と親戚とそろって、クリスマスにヨーロッパへ旅行に行くことになる。ケビンの家には総勢15人が集まり、旅行の準備やディナーに大忙しだが、出発の朝、屋根裏部屋で寝ていたケビンはただひとり置き去りにされてしまう。誰もいない家で好き放題に過ごすケビンだったが、そんな彼の前に、クリスマスの旅行で留守になった家を狙う泥棒ふたり組が現れて……。 メガホンをとったのは、1980年代に「グレムリン」「グーニーズ」の脚本で頭角を現していたクリス・コロンバス。後に「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の監督も務めることになるが、カルキンの両親が離婚をめぐって、泥沼の裁判を起こしたことが苦い記憶として残っていたといい、「ハリー・ポッター」シリーズの子役オーディションでは、保護者も慎重に審査したと振り返っている。 ●「ホーム・アローン2」(92) 置いてけぼりにされた自宅で、ケビンが泥棒コンビを撃退してから1年が経ち、一家は再びクリスマス休暇の家族旅行に旅立つことに。今度の目的地は、温暖なフロリダ。同じ過ちを繰り返さないよう、ママも細心の注意を払っていたが、ケビンは空港でパパと同じコートを着た別の人についていってしまい、予定とは違う飛行機に乗ってしまう。 ケビンがたどり着いたのは、憧れのニューヨークだった。パパ名義のカードで高級ホテルに宿泊し、リッチな気分を味わうケビンだったが、刑務所を脱獄したあの泥棒コンビに偶然遭遇。大都市ニューヨークを舞台にした、泥棒撃退作戦が幕を開ける。 セントラル・パークやラジオ・シティ・ミュージックホール、チャイナタウン、ウォール街、いまは無きワールド・トレード・センター、プラザ・ホテル、ロックフェラー・センターの巨大クリスマスツリーなど、ニューヨークの名所が多数登場。当時、不動産王として知られていたドナルド・トランプ(第45代および第47代アメリカ大統領)もカメオ出演している。なお本作は、カルキンとコロンバス監督がタッグを組む、最後の作品となった。 ●「ホーム・アローン3」(97) 国際的ハイテク犯罪者4人組が、アメリカ国防省の機密をおさめたマイクロチップを盗み出し、おもちゃの車に隠すが、ひょんなことから、そのおもちゃが8歳の少年アレックス(アレックス・D・リンツ)の手に渡ってしまう。水ぼうそうで、ひとり留守番をしていたアレックスは、マイクロチップを狙って自宅にやってきた犯罪者たちを撃退するため、ペットのネズミと金魚、兄のペットのオウムとともに、さまざまな罠を仕掛ける。 当時子役だったスカーレット・ヨハンソンが、アレックスの姉であるモリーを演じているので、ぜひ注目してほしい。 ●「ホーム・アローン4」(2002) クリスマスを前に、ケビン(マイク・ワインバーグ)のパパが恋人を作って、家を出てしまうという衝撃の展開で幕を開けるシリーズ第4弾。物語の舞台は、パパの恋人で大資産家の女性が暮らす豪邸だ。ここで行われるクリスマスパーティには、ロイヤルファミリーの王子も招待されていたが、悪党カップルが王子誘拐を企んで豪邸に忍び込む。しかも、豪邸にはスパイも潜んでいる様子。ケビンは悪党撃退に加えて、両親を仲直りさせようと奮闘する。 ●「ホーム・アローン5」(12) 幽霊が出ると噂される古い屋敷に引っ越してきたバクスター家。両親は子どもたちを地元のクリスマスパーティに誘うが、反抗期の姉アレクシス(ジョデル・フェルランド)とゲーム好きの弟フィン(クリスチャン・マーティン)は断って、自宅で留守番することに。幽霊の気配に怯えるフィンだったが、その正体は、屋敷に眠る名画を狙う泥棒たちだった。「ガーフィールド」「ビルとテッドの地獄旅行」のピーター・ヒューイットが監督を務めた。 ●「ホーム・スイート・ホーム・アローン」(21) 「ホーム・アローン」をリブートした、ディズニープラスのオリジナル映画。「ホーム・アローン」「ホーム・アローン2」の製作と脚本を手がけたジョン・ヒューズが生前残したストーリーをもとに、「サタデー・ナイト・ライブ」で知られるマイキー・デイとストリーター・サイデルが脚本を共同執筆した。主人公マックス・マーサーを演じるのは、「ジョジョ・ラビット」のヨーキー役で注目を集めた子役アーチー・イェーツだ。 いたずら好きで頭の回転が早い少年マックスは、家族が休暇で日本に向かうなか、ひとり家に置き去りにされてしまう。机いっぱいに広げたお菓子を好きなだけ食べたり、バランスボールにのってトランポリンをしたり、ひとりで過ごせる休日を大満喫。母親の心配もつゆ知らず、家族が一緒にいるときは実現できなかった願望を叶えていく。 そこにやってきたのが、マックスの家に眠る貴重なお宝を狙う泥棒夫婦。臨戦態勢のマックスは天才的な発想で数々のトラップを作り、泥棒たちとの攻防戦を繰り広げる。過去のシリーズ作品のオマージュがちりばめられて、どこか懐かしさも感じさせる本作。「ホーム・アローン」「ホーム・アローン2」でケビンの兄バズを演じたデビン・ラトレイが、警察官となった大人のバズとして登場している。