「阿部巨人」黄金期へドラフト指名すべき「3人の逸材」とは
「守り勝つ野球」で4年ぶりの頂点に輝きました。 今季から指揮を執る阿部慎之助監督のもと、セ・リーグ王者へと上り詰めた巨人です。ベテランと若手、生え抜きと移籍組、外国人選手が融合し、思いを一つに優勝をつかみ取るその光景は、かつての“巨人=大型補強”とは一線を画す、新時代の到来と言ってよいものでした。 【画像】押さえておきたい「2024ドラフトの目玉」たちを厳選! 注目選手のプレー写真&寸評を一挙紹介 スポーツ紙のデスクは言います。 「昨年の巨人はリリーフの防御率がリーグ6球団中、ワーストの3.81に沈み、勝ちゲームを落とすことが多かった。阿部監督は捕手出身という視点から、岸田行倫、大城卓三、小林誠司の捕手併用や、チーム与四球数の大幅削減、ブルペン陣の強化など、前年の反省をもとに独自色を出していたのが印象に残ります。このまま黄金期を築きたいところでしょう」 となると、まずは重要になってくるのが10月24日のドラフト会議。今年は上位候補に逸材が揃う一方、候補者の絶対数は少ないとも見られています。 ズバリ、阿部巨人は誰に行くべきでしょうか。前述のデスクは3人の名を挙げました。 【明治大・宗山塁内野手】 「宗山を獲得できれば10年、ショートに困らない」と評判の走攻守三拍子揃った好選手。特に遊撃の守備は素晴らしく、同じ東京六大学リーグ出身の、阪神で一時代を築いた鳥谷敬と姿を重ねるスカウトもいます。 「巨人のドラフトは昔から『その年の一番いい選手に行く』が基本理念。現在、巨人のショートは門脇誠や泉口友汰、中山礼都らが争っていますが、宗山クラスのショートは毎年、出てくるものではありません。スター性も抜群で、球界の未来を担う存在。行かない手はないです」 【関西大・金丸夢斗投手】 アマ球界ナンバーワンの投手と言っても良いでしょう。先発完投型のサウスポーは来年、いきなり開幕ローテ入りが期待できる即戦力。スカウトの中では『今季10勝した西武の武内夏暉より上ではないか』と評価する声も挙がっています。 「今季の巨人は5年目の高卒左腕・井上温大が8勝5敗、防御率2.76と活躍しましたが、日本人サウスポーが不足しています。左のエース候補として、ぜひとも確保したい逸材でしょうね」 【青山学院大・西川史礁外野手】 9月25日の東都大学野球秋季リーグ戦・日本大戦で右手に四球を浴び、「人さし指の第一関節にひびが入り、全治4~6週間」との診断。この秋、最後のリーグ戦に出場することは絶望的になりました。それでも右の大砲として、高い評価は不変。宗山や金丸を巡り、大抽選が予想されそうなら、西川に行くのも一つの手です。 「チーム内では、4番の岡本和真がメジャー挑戦するのではとの噂が絶えません。その場合、主軸候補の右打者として西川の存在はドンピシャと言えるでしょう。青学のスラッガーは小久保裕紀、井口資仁、吉田正尚とプロの世界で『品質保証』されている点も、大きなポイントです」 ドラフトに向けて、12球団のスカウトはここから一気に絞り込んでいきます。誰を選択するのか、ファンの興味は高まるばかりです。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]