静岡・御殿場市がふるさと納税の新たな体験型の返礼品「燻蒸体験」を開発
静岡県御殿場市が2024年度立ち上げた、ふるさと納税強化推進プロジェクトチームが、新たな体験型の返礼品を開発しました。 ●難波亮太記者: 「のどが痛くなるくらい部屋には煙が充満しています」 御殿場市の秩父宮記念公園。昭和天皇の弟・秩父宮さまが戦中、戦後、10年ほどを過ごした母屋や農園などがあります。 御殿場市は2025年1月から、園の魅力を満喫できる体験型の返礼品を新たに開発しました。その一つが母屋の燻蒸体験。燻蒸とは茅葺屋根を虫などから守るため、囲炉裏でヒノキの葉を燃やし、煙を建物の隅々まで行き渡らせるものです。 市の2023年度のふるさと納税寄附額は県内6位のおよそ17億円。2024年度は17億5000万円を目標に若手職員が中心のプロジェクトチームを立ち上げ、今回の返礼品につなげました。1万円の寄附で燻蒸のほか、農園で取れた野菜をふんだんに使った食事も楽しむことができます。 秩父宮様が暮らしていた当時も燻蒸はしていたといい、皇族の暮らしの一端に触れられることが売りです。 市は今後もチームを中心に新たな返礼品の開発を続けていく考えです。 ●御殿場市魅力発信課佐藤正博課長: 「今回のプロジェクトによって市職員のモチベーションも上がる、PR効果も生まれる、市民の皆様が知っていただくということでシビックプライドの向上にも役立っていると思う。これによって皆さまが御殿場市に興味を持っていただいて応援していただけるお気持ちを持っていただければいいと思っております」