デコトラ、マグロ解体、8tトラック…キッチンカー戦国時代に超個性派 実現まで苦労も
■前代未聞…“マグロ解体”キッチンカー
みなさんが、こぞってスマートフォンで撮影しているのもキッチンカーです。一体、何がそんなに珍しいのかと思ったら…なんと、目の前に大きなマグロがありました。 そう、マグロの解体ショーが楽しめる超個性派キッチンカーなのです。 客 「マグロ解体ショーあるんや、観たいなと」 「子どもに観せられるので、良かった」 「楽しかった。おいしいし」 関西に出没するキッチンカー「at鮪」。店主の西本知生さん(41)です。 西本さん 「これで“アッと”驚かせる、(店名に)“アット”を付けた」 2年前、あっと驚くマグロの解体ショーを武器に登場したキッチンカー。人気メニューは、本マグロをぜいたくに使った「マグロ丼」です。 様々な部位を使ったどんぶりが楽しめるのは、解体ショーを売りにするキッチンカーならではです。 客の男性が口にしたのは「マグロの頭肉」です。 客 「脂の乗りがスゴイ」 こちらは、マグロをお嬢ちゃんがパクリ。実は、キッチンカーでこんな配慮をしてくれたそうです。 客 「生モノはあげられないので、(店員に)聞いてみたら、あぶってくれるというので、それなら食べられるかなって」 キッチンカーでマグロの解体ショーを実現するのは、ひとかたならぬ苦労があったといいます。 卸売業者 「マグロ30キロ。1本用意させていただいています」 この日は、本マグロまるごと一匹をおよそ20万円で購入しました。 店主の西本さんは、元々回転寿司店の店長でした。 卸売業者 「最初はビックリしました。僕が知る限り、どこもやってなかった。そういう目線もあるんやって思った」 ビックリしたのは、許可を出す「保健所」も一緒でした。 西本さん 「前代未聞で、今まで事例がないと。会議に1週間くらいかけられた」 なんとか保健所のOKを取り付けた西本さん。衛生面には、細心の注意を払っているといいます。 西本さん 「まな板は、しょっちゅう洗っています。基本、使ったらすぐ洗う」 「(Q.結構、水使うんですね?)他のキッチンカーの倍以上は、使っていると思います」 ここまで苦労しても、キッチンカーで前代未聞のマグロの解体ショーを実現させたかったワケとは。 西本さん 「回転寿司で解体ショーやった時、お客さんが驚き、喜んでもらえた。解体ショーって施設行かなアカン、店行かなアカンとか、気軽に観て喜んでもらえる」