八坂神社を出発するみこし

　山口市の夏を彩る山口祇園祭が20日、始まった。室町時代に京都の八坂神社から伝わった祭りとされ、米紙ニューヨーク・タイムズが「2024年に行くべき52カ所」の3番目に山口市を選んだ記事でも取り上げられている。27日まで。 山口祇園祭を盛り上げる山車 　午後6時半ごろ、同市上竪小路の八坂神社で県指定無形民俗文化財「鷺（さぎ）の舞」が奉納。神社から御旅所（おたびしょ）（駅通り）までの約2キロを山車やみこしが練り歩いた。 　同市の中高一貫校教諭中村裕子さん（46）は「毎年の楽しみ。観光で来た人も、地域で大事にされてきた祭りが山口にあると感じてくれればうれしい」と見入っていた。 　米紙は「小規模だが京都の祇園祭に代わる祭りが約600年続いている」と紹介。沿道には外国人の姿もあった。 　同市は、山口七夕ちょうちんまつりがある8月上旬までを「大内文化ウィーク」とし、守護大名大内氏と足利将軍の一行に仮装する「御成行列」（21、28、8日）などを開催する。