東北初の優勝旗 田中主将が決意 仙台育英にセンバツ旗授与 /宮城
第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する仙台育英高硬式野球部に25日、開会式の入場行進で掲げるセンバツ旗が授与された。新型コロナウイルスの感染拡大で壮行会が中止となり、練習日程にも影響が出ている中、選手たちは大会に向けて気持ちを切り替えた。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 多賀城市の同校多賀城校舎で開かれた授与式には、部員19人や須江航監督、部員の保護者らが集まった。毎日新聞仙台支局の大谷麻由美支局長がセンバツ旗を田中祥都主将(2年)に授与。生徒会の高橋さくら副会長(同)は「決して諦めない『逆転の仙台育英』の精神を遺憾なく発揮してください」と生徒を代表してエールを送り、田中主将に花束を贈った。 センバツ旗はスクールカラーの青色の布地に、同校のシンボルマークであるライオンの紋章と校名が記されている。旗を手にした田中主将は「東北・宮城代表として、初の優勝旗を持ち帰りたい」と、3月19日に開幕するセンバツへの決意を新たにした。 一方、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、同校舎の全校生徒が参加して21日に開かれる予定だった壮行会は中止に。25~28日に福島県いわき市などで実施予定だった合宿も取りやめとなった。今後の練習日程にも影響はありそうだが、須江監督は「あらゆる事態に対応しなければならないが、安全に代えられるものはない」と前を向いている。【滝沢一誠】 ◇校舎内などに応援ポスター 毎日会、ボール贈呈 また、この日は「センバツ応援ポスター」も届けられた。今後、仙台育英の校舎内などで掲示される。ポスターは大塚製薬の協賛で作成。イメージキャラクターは女優の石井薫子さん(15)で「受けとめて、熱い想(おも)い。」と記されている。 このほか、県内の毎日新聞販売店でつくる宮城県毎日会(内海文夫会長)からボール24個が贈呈された。