春の嵐 ピーク過ぎるも引き続き注意を
発達する低気圧と上空に流れ込んだ寒気の影響できょうの県内は春の嵐となりました。強風の影響で午前を中心に交通機関が乱れるなど影響が出ました。 午前9時ごろの宇和島市内では、街路樹が大きく揺れ、道路上には自転車がなぎ倒されていました。最大瞬間風速は宇和島で27.4メートルを観測したほか伊方町瀬戸で28.3メートル、鬼北町近永では3月の観測史上最大を記録するなど県内全域で強風となりました。 ■宇和島市の女性 「2階に台所あるんだけど外にあるものが飛んだらいかんと思って戸を開けたらすごい突風やった。1センチでも開けたらぶわぁってくるほどすごかった」 消防によると、宇和島市で自転車に乗っていた70代の女性が風にあおられ転倒。腰に軽いケガを負ったということです。 久万高原町では一時横殴りの雪が降り、イベントのため飾られたひな人形が雪と強風にさらされていました。発達中の低気圧とこの時期としては強い寒気が流れ込んだ影響できょう昼過ぎにかけて県内では春の嵐となり、南予では一時、暴風や高波の警報が出されました。 影響は交通機関にも。 ■記者リポート 「松山観光港では強風の影響で広島と松山を結ぶ便に欠航が相次いでいます」 広島と松山を結ぶフェリーは始発から昼過ぎの便が、スーパージェットは午前と午後の一部の便が欠航に。 ■観光で広島へ向かう2人 「さっきここに着いて気付いた。次の便が出ればいいなと思っているが今のままならきついかな」 このほか松山と山口県の柳井を結ぶフェリーや三崎と大分県を結ぶフェリーでも欠航が出るなど、海の便を中心に影響が出ました。 気象台は引き続き、大気の状態が非常に不安定になるとして東予と中予ではきょう夜のはじめごろにかけて南予ではきょう夜遅くにかけて強風や高波に注意するよう呼び掛けています。