被災地・輪島港のカニが初の水揚げ 近江町市場にも多くの購入客で賑わう
ズワイガニ漁の解禁から2日遅れの8日(金)、能登半島地震の被災地・輪島で水揚げされたカニも金沢市で初競りにかけられました。 【写真を見る】被災地・輪島港のカニが初の水揚げ 近江町市場にも多くの購入客で賑わう 水産関係者、それぞれの思いを取材しました。 鮮魚店店員:「いらっしゃーい!カニ解禁、カニ解禁!」 近江町の買い物客:「待ってました」「買いに来ました。朝イチで!」 9日、今シーズン初めて水揚げされたズワイガニが、ようやく店頭にお目見えしました。 ■観光客も楽しみにしてカニを「お買い上げ」 客「地元の香箱ガニを下さい」 観光客「きのう地元の人とお酒を飲んだときにきょう(地物のカニが)出るから朝行きなさいと言われて、言った通り買いなさいと言われ買いました」 元日に発生した地震により漁場への影響などが心配されましたが… 客「おいしいですよね」 荒木専務「味的にはやっぱり日本海の足の長いズワイガニがおいしい」 能登で水揚げされたカニも店頭に並び、店の人もホッと一安心の様子です。 ■メスの香箱ガニの水揚げは60箱までに 大口水産・荒木優専務「漁場にカニはおらんのじゃないかなと輪島の漁師さんも心配していたと思うけど、行って網引いたら多少なりともおるんで、これからもっともっと増えてきて、いるべきところにいてくれたという安心感が我々にも伝わってきた」 8日(金)午後の輪島港。地震による海底隆起で水揚げ場が6か所と限られるなか、仮の桟橋にベルトコンベアーを設置して水揚げ作業が行われました。 金沢での競りの時間に間に合わせるため、船が1回の漁で網をかける回数のほか、メスの香箱ガニの水揚げを60箱までに制限しました。 ■被災地・輪島からのカニも到着! 「きょう水揚げされた被災地・輪島からのカニも到着しました」 時を同じくして石川県漁協輪島支所の職員も到着。10か月ぶりに本格的な漁に出られた漁師たちの気持ちを思いやります。 石川県漁協輪島支所・上浜敏彦統括参事「漁師の方が、きょう出られたぶん気持ち的には…胸のつかえが下りているのではないかと思います。初めて漁に出られて、それなりの量もありましたので…通常より少ないですけど、それなりに自分らで決めた数量を獲ってきているので良かったなと思う」