角田裕毅の同期・同世代3人に"当時"を聞いてみた 「メンタルは強かった」「憎めないキャラ」「大事なレースで幅寄せされた」
角田がF1に上がる前、笹原にアドバイスを求める場面があったという。 「裕毅がレッドブルの育成枠に入った時、彼はニュージーランドのフォーミュラカーシリーズに出たことがあるんです。その時、僕はアジアンF3に参戦していて、使っている車両も同じでした。僕は調子がよくて、その車両でいい成績を残せていたんです。 一方、彼はニュージーランドのシリーズで苦戦していたのだと思います。ある日、裕毅から突然メッセージがきて『どうやったらあのクルマを速く走らせられるのか?』と聞かれた記憶はありますね」 笹原もレッドブルの支援を受けるレッドブル・アスリートという立場。仕事の場面で角田を会う機会も少なくないという。角田の強さについて聞くと、こう答えた。 「一発の速さというよりは、コンスタントに走ってミスをしないイメージが強かったです。今は一発の速さが際立っている印象があるかもしれないですけど、当時はどちらかというとレースでの強さがあった感じ。 あと、常に新しいものを吸収して、人のマネをするのが得意という印象でした。当時からマネをするのは得意だから、それを自分のオリジナリティのあるものに変えていくのが、裕毅はとても上手なのではないかと思いますね」 【小高一斗/こたか・かずと/25歳】 近藤真彦監督が率いるKONDO RACINGからスーパーフォーミュラに参戦している小高一斗。今シーズンはスーパーGTのGT300クラスやスーパー耐久など、さまざまなレースで活躍している。角田とは「旧知の仲」と言えるひとりだ。 「正確には覚えていないですけど、小学1~2年生くらいの頃には面識はありました。そもそもお互いに実家が近くて、向こうは(神奈川県)相模原市で僕は大和市だったので、会う機会も多かったです。基本的にカート以外の場面で会うことはなかったですけど、たまに一緒に自転車を漕ぎにいったりはしましたね。 カートは裕毅が僕のひとつ下の世代になるので、レースで一緒になることはなかったですけど、現場で会うことは多かったです。家族同士の付き合いもあったので、家族ぐるみでご飯に行ったりすることが多かったから、そこで仲良くなりました」
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