従業員専用サウナにアートギャラリーまで…オシャレすぎるJINSの新社屋に潜入!
アイウエアブランド「JINS」を展開するジンズホールディングスが本社を東京都・神田に移転し、9階建てのビル1棟をフルリノベーションした新社屋を公開した。設計を手掛けたのは、国内外で活躍する若手建築家、髙濱史子。“壊しながら、つくる”がコンセプトの新社屋は、物理的・心理的分断をなくすため、5~8階を貫く吹き抜け構造を採用。しかもアート空間やサウナ、カフェなど、クリエイティビティを誘発する多彩な仕掛けが導入された。 【画像多数】サウナにアートギャラリーまで… 従業員のクリエイティビティを誘発する、JINSの新社屋に潜入!
サウナで誘発する、社員のコミュニケーションと創造力
新社屋で興味を引いたのが社員用サウナだ。最上階の9階に設けられた「ARNE SAUNA(アーネサウナ)」は、日本サウナ学会代表理事の医学博士、加藤容崇さん監修による本格的なフィンランド式サウナ。サウナストーンには、島根県石見地方の特産、石州瓦を用いた“メガネ型”サウナストーンを採用。地域活性化へ貢献しつつ、同社らしい創造性と遊び心を表現する。 グループサウナとソロサウナが用意され、グループサウナの外気浴エリアでは、サウナという特殊な空間でのコミュニケーションやイマジネーションが産むアイデアを、その場でディスカッションできるようホワイトボードを設置。“熱い”議論とクリエイティブな発想を後押しする。 なお、名称のARNE(アーネ)とは、JINS創業の地である群馬の言葉で「そうだね」や「なるほどね」など、理解・共感・納得を意味する万能的なあいづち「あーね」から命名されたという。
アジア初となる、植物ろ過システムをもつアートを設置
新社屋のアート面を監修したのは、世界的キュレーターである金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子。驚かされたのは、5階から8階まで貫くの吹き抜けの基部に設置された、多種多彩なグリーンが生い茂るアート作品「Fabbrica dell’Aria®(ファブリカ デラリア)」の存在だ。 これは、フィレンツェ大学教授の科学者、ステファノ・マンク―ゾが率いる、国際植物神経生物学研究所(LINV)で実証された植物による空気の浄化作用に関する研究結果を、デザイナーと植物学者で構成するシンクタンク「PNAT(ピナット)」が実用化。バイオフィルターにより空気を浄化するアート作品だ。 アジア初の導入となる同作品は、約8.22平方メートルの植物プールと、心臓部でありその中央に位置する約4平方メートルのケース内の植物で構成。プール内では多彩な熱帯植物が軽石や純粋ゼオライト、活性炭の混合物に植えられて自生し、社員に癒やしときれいな空気をもたらす、新しいアートの形だ。