認める? 認めない? 旧統一教会の踊り連 昨年参加で物議、拒否規約設けた鹿児島市の判断は… 教団側は嘆願書提出
おはら祭振興会は、11月2、3日に鹿児島市で開かれる第73回おはら祭の踊り連の参加申し込みを10日、締め切った。昨年、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)鹿児島家庭教会が参加。振興会事務局の同市に抗議が寄せられる事態となり、振興会は今年から、参加を拒否できる規約を設けた。教団側は今年も申請しており、参加の可否の判断が注目を集めている。 【写真】〈関連〉おはら祭振興会が定めた「参加を拒否する理由」が一目でわかる一覧表
振興会は同市の下鶴隆央市長が会長を務める。事務局も市役所に置くなど、祭りの開催に関して市が中心的な役割を果たしている。事務局によると、今年の総踊りには10日夕方までに、188連、約1万4000人が参加を申し込んだ。昨年は178連、約1万4000人だった。 昨年の祭りには教団から約60人が参加し、市に30件以上の抗議があった。振興会は「一定のルールが必要」として、今年から「参加をお断りする踊り連等」を定めた「総踊り等参加の手引き」を作成。拒否する場合の理由として(1)暴力団や反社会的団体(2)単に広告やPR目的(3)公序良俗に反する行為等、振興会において参加がふさわしくないと判断した踊り連-など7項目を挙げている。 今回、教団側は7月中旬、信者ら80人の参加を申請した。8月27日には、参加を認めるよう求める要望書と嘆願書も同市に提出している。
南日本新聞 | 鹿児島
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