巨人のコーチ・環境が田中将大のプラスに 五十嵐亮太氏が語る菅野をMVPにした「久保コーチ」の存在
プロ野球・楽天から自由契約で巨人への移籍が報じられている田中将大投手。元メジャーリーガーの五十嵐亮太さんが田中投手の復活について「ストレートがカギ」だと話しました。 【画像】9月、今季初めて1軍のマウンドに上がった楽天の田中将大投手 田中投手はここまで日米通算197勝をあげている名投手ですが、今シーズンはわずか1試合の登板で敗戦投手となり、苦しいシーズンとなっていました。 2023年のシーズン終了後に行った右肘の手術の影響もあり、今季のストレートの平均球速は昨季より約3キロ遅い143.1キロ。五十嵐さんは「ストレートが遅くなると変化球に頼りたくなってしまう。しかし変化球に頼りすぎてしまうとバッターからしたら怖さがなくなり、対応されるようになる」と分析します。 ストレートの復活へ向け五十嵐さんはコーチとの出会いも重要だと話し、巨人の久保康生巡回投手コーチの名前を挙げると、「久保さんは菅野投手に対していいアプローチ、トレーニングの練習方法も含めて方向性が良かった」と話します。 田中投手より一学年下の菅野智之投手は2023年シーズンはわずか4勝でしたが、久保コーチのトレーニングを受け、フォームを一から見直したことでストレートの平均球速が上がり、今シーズンは両リーグ最多の15勝をあげ、リーグMVPに輝きました。
五十嵐さんは「久保コーチの指導によりアプローチの仕方や今までになかった考え方に触れるきっかけにもなると思う」と話し、「あれくらい経験があるピッチャーだと良いものを吸収する良いきっかけができたりするとガラっと変わったピッチングになるのでは」と田中投手のストレート復活に期待を込めました。 さらに、五十嵐さんは今の巨人について「巨人のスコアラーの方とお話しさせていただいて、菅野投手はものすごく相手の打者を研究している。捕手とも打ち合わせをしっかりしている。そういった良い環境が巨人の投手陣の中で広がっている」と話し、「その今までとは違った環境も田中投手にとってはすごくプラスに働くと思います」と解説しました。 (12月21日放送 日本テレビ「Going! Sports&News」を再構成)