紅白の餅を花に見立てた飛驒地方伝統の正月飾り「花もち」作りが、岐阜県高山市で最盛期を迎えている。 【写真でみる】最盛期を迎えた「花もち」作り 雪深い同地方では正月に飾る生花が少ないことから、餅で代用したのが始まり。延ばした餅を幅1センチほどの短冊状に切り、柳や梅などの枝に巻き付けて飾る風習が今も残っている。 「飛驒の花もち組合高山工房」では、代表の中野純江さん（50）ら地元の女性約10人が餅を一つ一つ丁寧に、等間隔で枝に付けていた。花瓶に飾る小ぶりの「枝花もち」や約3メートルの柳の枝に飾り付けるものなどもある。 1本100円から販売しており、大きいものは数万円する。25日ごろまで作業は続き、名古屋や関東、関西地方の市場などに順次出荷される。 中野さんは「きれいな花もちを見て、新年を明るい気持ちで迎えてほしい」と話した。【山崎一輝】
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