宮城県ドクターヘリ、運行一時休止 予備機の燃料制御装置に不具合
宮城県は27日、救急医療用ヘリコプター「ドクターヘリ」の運航を、一時休止すると発表した。定期整備中だった機体の代わりに使っていた予備機に不具合があった。12月上旬の再開を見込み、出動要請があれば隣県のヘリコプターを使う。 県医療政策課などによると、25日に東北大病院(仙台市青葉区)のヘリポートで予備機の燃料制御装置から油が染み出ているのが見つかった。部品を交換するため運航を取りやめた。 県は2017年3月、岩手、山形、福島3県とドクターヘリに関する広域連携協定を締結。今回は協定に基づき、ヘリの運航に協力してもらう。 ドクターヘリは仙台医療センター(宮城野区)と東北大病院を交互に基地病院とし、消防機関の通報で出動する。搭乗した医療スタッフが治療などに当たる。2023年度は304回出動した。
河北新報