震災乗り越え良い年に 氷見魚市場(富山)で初競り
富山県の氷見魚市場で4日、初市式が5年ぶりに開かれ、関係者が能登半島地震を乗り越え、良い1年になることを願った。新年最初の競りには1338本の「ひみ寒ぶり」が並び、「謹賀新年」や大漁旗が飾られた場内に仲買人の威勢のいい声が響いた。 初市式は新型コロナ感染防止などのため2021年から取りやめていた。式では氷見漁協の山崎弘善副組合長が復旧・復興にはまだ遠いとし「一丸となって乗り越え、良い年にしたい」、釣吉範氷見魚仲買商業協同組合長が「皆さんと氷見の水産業の発展に尽力していきたい」と年頭のあいさつ。 今季はひみ寒ぶりの豊漁が続いており、菊地正寛市長と堂故茂参院議員が「復興の後押しになっている」などと祝辞を述べた。大漁と商売繁盛を祈念する三本締めを行い、初競りに入った。 しけで氷見沖の出漁がなかったものの七尾沖などから水揚げがあり、ひみ寒ぶりの今季累計は5万5448本になった。