佐久間宣行氏、尾田栄一郎の機転が効いたアドリブに感動「ドッキリの撮れ高にすごく自信を持ってた」
元・テレビ東京のプロデューサーで、現在はフリーのテレビマン・佐久間宣行氏がメインパーソナリティの「オールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)が8月14日にライブ配信アプリ「17LIVE」にて生配信された。生配信では番組収録の様子やリスナーからのリアルタイムでのコメントに加え本編放送後のイチナナ限定アフタートークも見ることができる。 【写真】1年で休みが3日しかない佐久間宣行氏 ■「尾田先生が『尾田です。ドン!!』って言ってくれたんだよ」 この日も黒いTシャツ姿で登場した佐久間氏は、漫画家・尾田栄一郎についてのトークを展開。「YouTubeで『ONE PIECE』とコラボしまして」と口火を切った佐久間氏は、「尾田先生が『(週刊少年)ジャンプ』の巻末の作者コメントのところで『(佐久間宣行の)NOBROCK TV』を見てるなんてコメントをしてくれたのがさ、1年半~2年前ぐらいで。それが本当にうれしくて十分満足してたんだけど」とコラボの経緯を語り始める。 「そこからちょくちょく集英社の方とお仕事して関係が続いてたんですよ。それである日ね、集英社の『ONE PIECE』担当の方たちとお会いする機会があって」と言い、「テレビアニメ『ONE PIECE』25周年のイベント『ONE PIECE DAY'24』があると。それで何かできませんかね? って話に去年の年末~今年の頭ぐらいになったの」と振り返った。 佐久間氏は「公式コラボですか? そんなの可能性あります?」と当初は企画が実現するとは思ってもいなかったようで、「実現するかも分かりませんけど、企画考えてみます。って言って。俺は持ち帰って作家陣とかスタッフに企画を考えてもらったの」と明かす。 だが、予想外にコラボの話はスルスルと進んでいき「最終的に決まったのが、“『ONE PIECE』の最終回原稿をかが屋が流出しそうになるドッキリ”みたいなのと、“尾田栄一郎、裏ではほぼルフィドッキリ”っていう作者本人がミニルフィみたいなになってるドッキリ」と口にした。 コラボの準備を着々と進め、いよいよ収録の前日、「急に『NOBROCK TV』のスタッフから何回か着信があった」と説明する佐久間氏。「そしたら、スタッフが結構切羽詰まった震えた声で『尾田先生の仕事が調整できて収録に来ます。収録に来て、ドッキリを見たい』って」とまさかの展開に。 佐久間氏は「俺もそのスタッフもね、『ONE PIECE』の大ファンだから」と声を弾ませるも、「…え? 来るの!? って言ったら、『来れるそうです!』って言われたんだけど、俺引いてんだよもう…」とあまりの想定外の事態にパニックになってしまったそう。 「やっぱりさ、20年読んでる漫画の作者の人ってもう神様じゃない?」と投げかける佐久間氏は、「っていうか、尾田栄一郎って神様じゃない? 特によ、俺たちの世代で連載の頭から読んでる人からしたら…。作家さんはみんなそうだけど、中でもお顔を出していらっしゃらないから、想像上の生き物なんですよ、尾田先生はね」と興奮気味に語る。 「かが屋とかには内緒にしながらやろうねって言って、当日ね。尾田先生の顔を知らないよ。だけど、スタッフが緊張の面持ちで立ってて、その真ん中にサンダル短パン黒Tの人がいたから、この人だなって…」とすぐに尾田先生に気付いたという佐久間氏は、「『NOBROCK TV』見てます、尾田栄一郎ですってご挨拶いただいて、佐久間です。今回来ていただいてありがとうございます。この企画いろいろふざけてるのに許していただいてありがとうございます。みたいなことを言ったら、『好きにやっちゃってください』みたいなことをおっしゃってくださって」というエピソードを披露。 「で、収録始まるときに思ったの。俺、これから本人の前で偽・尾田栄一郎ドッキリをめちゃくちゃ撮るの? って」と当時の心境を漏らし、「用意した偽・尾田栄一郎のネタが、めちゃくちゃダサいのよ。登場するときに『尾田です。ドン!!』って出てきたり、『ニシシシシ』って笑ったり。やりたい放題なんだよ…来ないと思ってたから」と呟く。 「でももうやるしかないから、偽・尾田栄一郎に『登場しながら“ドン!! 尾田です”って言ってください』とかって言って操ったんだよ。どんどんふざけちゃってさ」と意を決して企画を遂行したことを明かす佐久間氏。続けて、「これもあとで聞いた話なんだけど、アニメ『ONE PIECE』で本当に使ってる“ドン!!”(の音を)使っていいらしいっていう」と豪快に笑う。 「終わって、俺がネタバラシに向かうときに別の階から大量に人が降りてきたから、あれ…もしかして? って思ったら、尾田先生も降りてきてくださったの」と話す佐久間氏は、「尾田先生が『いや、面白かったですね。バレちゃうかと思ったら…』みたいなことを言ってくださって。あれ…? これこのまま一緒に歩いて行ったら(YouTubeに)出てもらえるんじゃないか? と思って。尾田先生とちょっとアイコンタクトしたら、これ出てくれるなと(確信した)」と本物の尾田の登場は予定外だったことをぶっちゃける。 「でも、いきなり入ってくると訳わからないじゃん? フリ作んなきゃいけないから、尾田先生を一旦止めて。俺だけ中に入って、偽企画の説明とかをして」と思い返し、佐久間氏は「『あの人が尾田栄一郎のわけないじゃないですか。え~…本物はこちらです』って言ったら、尾田栄一郎先生が入って来られて、かが屋と佐々木(ほのか)さんが腰砕けになって、どうするのかな? って思ったら、尾田先生が『尾田です。ドン!!』って言ってくれたんだよ」と爆笑する。 「どかーんとウケて、オチたの。うわぁ~これ良いドッキリだったなと思って、尾田先生に『ありがとうございました!』って言ってスタッフと話してたら、尾田先生がなかなか帰らなかったの」と首を傾げる佐久間氏だったが、「尾田先生がまたこっちに戻ってきたから、これ多分あれだな…『ドン!!』がウケたから撮れ高があったときの芸人と一緒だなと思って」と自身の推測を口にした。 そして佐久間氏は「尾田さん『ドン!!』面白かったですよ! って言ったら、満面の笑みで(笑)」と舞台裏の出来事を楽しそうに話し、「だから、尾田先生は今回のドッキリの撮れ高にすごく自信を持ってたっていう」と大声で笑い、満足そうにしていた。 ■「俺、夢の一日半(休暇)取るから!」 イチナナ限定アフタートークでは、本編に引き続き働き方改革についての話題に花を咲かせる佐久間氏。「確かに働き方改革はちゃんと進んでて…」と話し始めると、「変わんなきゃいけないのは、私ですよ」と呟く。本編で昨年の休みは1年間で3日だけだったと明かしていた佐久間氏は「俺、夢の一日半(休暇)取るから」と宣言していた。 配信画面には、深夜3時過ぎにも関わらず、リスナーから「尾田先生のアドリブ凄すぎ(笑)」「撮れ高に満足してる尾田先生カワイイwww」「佐久間さん働き過ぎてもはやホラー…」等のさまざまな温かいコメントが寄せられた。