野島裕史「富士ヒル」大反省会 念願の90分切りはならずも醍醐味を再確認「大人数で参加するのは本当に楽しかった」
◆自転車のカスタマイズは成功! しかし、体のほうは…
他のメンバーよりも少し高い目標だったとはいえ、我々2人はなぜ目標を達成できなかったのか。今回は本当に悔しかったですね。今年こそ90分切りと何回言ってきたか……という感じですが、改めて自己分析していくと、バイク自体は事前にカスタマイズに成功していたんですよ。 今回はハンドルをつなげるステムを若干短くし、より自分の体に合った長さにしました。僕はケイデンス(ペダルの回転数)を上げて登っていくタイプなので、クランクというペダルをつけてグルグル回すところの長さも自分の足に合わせて若干短くしたり、さらにはペダルも変えました。 これはお気に入りのペダルがあったからなんですが、Wahoo(ワフー)さんのペダルに変えたらすごいですね。踏み込むときの密着度というか、パワーの伝わり方が良くて。ぶっちゃけ、あまり効果は期待していなかったんですけど、踏み込んだときの力のかかり具合が最新のペダルのほうがいいんだなと改めて感じました。ということで、バイクは特に問題ないですね。 つまり、僕の体に問題があるということなんですね。事前のトレーニングは職業柄時間が全然取れず、以前ゲストに来ていただいたヤマケンさんこと、スポーツ自転車専門のWEBメディア「FUNRiDE」のスタッフ兼サイクルジャーナリスト・山本健一さんにトレーニング方法を伺って、大会1ヵ月前、1週間前、前日はどうしたらいいかみたいなことを聞いていたのですが、全然その通りにことが運ばず……そこは大きく反省すべきところです。 しかもですよ、今回特に反省すべきところは、今年の初ヒルクライムが「富士ヒル」だったんです。毎年(「富士ヒル」前に)1回ないし2回はどこかに登っているんですけど、今年は全然時間が取れず、あとは体調不良とかいろいろ重なりまして……。1月にはコロナに罹り体力が落ち、回復後しばらくしてインフルエンザになったり。そうして早い段階で体調不良があり、その後は仕事が忙しくなってしまい……トレーニング不足は完全に認めるところです。 その後、5月に入って慌ててジムに行き、遠くまで登りに行けないのでエアロバイクを重めに設定して回していたのですが、その点はちょっと効果があったのかなと思いました。ジムも24時間やっているところで、ロードバイクというよりママチャリスタイルで漕がないといけなかったんですけど、何もしないよりはいいだろうと頑張りました。あと、通勤はできるだけ自転車に乗り、普段よりも重めのギアで筋トレをするかのように漕いでいたんですけどね。なかなかそれだけでは足りなかったのかなと思います。