長寿番組の後番組は“短命”で終わる? 「バイキング」「いっぷく!」大苦戦!
「笑っていいとも!」の後番組として、4月から始まった「バイキング」(フジテレビ系 月~金曜・午前11時55分より)の15日の平均視聴率が2.7%を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区)し、同局の正午帯の視聴率として、32年ぶりに最低視聴率を更新した。 フジテレビに出入りするフリーのディレクターによると、「惜しまれつつ終わった『いいとも』の後枠ということで、現場も気合いこそ入っているものの、なかなか数字に結び付かず試行錯誤している。大幅なテコ入れも検討され始めているが、とりあえず不評だった“曜日対抗のカラオケ”や、映像が不鮮明で何をやっているのか分からなかった“AKB・川栄李奈の中継コーナー”をやめるなどして、番組内のヒット企画を模索している状態です」と、厳しいスタートとなっている。 ■「はなまる」の後番組も大苦戦 一方、17年半続いた「はなまるマーケット」の後番組として3月31日に始まったTBSの生活情報番組「いっぷく!」(月~金曜・午前8時より)も、15日に平均視聴率が1.6%を記録するなど苦戦続きだ。 「前番組『はなまる』は、各局横並びでワイドショーという中、主婦層にターゲットを絞り、“生活情報”に特化したことで成功したが、番組後期はマンネリ気味で視聴率も低かった。その流れを受けての新番組ということで、苦戦するのは当たり前。同じ情報なら、女性向けの過激な特集などで『朝から大丈夫?』と観ているこちらが心配するようなテーマを取り上げている、NHKの『あさイチ』の方が、主婦にはウケている。今後、思い切った内容の刷新がない限りは、低迷は続くだろう」(制作会社社員) そんな中、早くも息切れを起こしている出演者もいる。「ハコちゃん」の愛称を持つ、レギュラーコメンテーターの岩下尚史氏だ。“作家”、“伝統文化評論家”という肩書きで、強烈なおねぇキャラとその博識ぶりのギャップが持ち味の人物である。 「慣れない早起きと、視聴率の低さを気にしてなのか、最近は別の番組スタッフに『体調が優れない』とコボしてますね」(前出・制作会社社員)。低迷続きとあっては、出演者も“一服”したいといったところかもしれないが、そうもいってられない状況は今後も続きそうである。