長寿番組の後番組は“短命”で終わる? 「バイキング」「いっぷく!」大苦戦!
■長寿番組の後番組は、長続きしない!? そんな「バイキング」、「いっぷく!」に、さらに高い壁となって立ちはだかるのが「長寿番組の後番組は短命に終わる」という、テレビ界の法則だ。「TBS系だと、17年続いた『東京フレンドパーク2』の後にやった『世紀末のワイドショー!ザ・今夜はヒストリー』は約1年半、リニューアルしたシリーズも含めると18年続いた『世界ウルルン滞在記』の後の『地球感動配達人 走れポストマン』は約1年で終了している。またフジテレビ系だと18年続いた『HEY!HEY!HEY! MUSIXC CHAMP』の後、『ジェネレーション天国』が1年ちょっとと、やはり短い期間で終わっていて、長寿番組の後枠は長続きしない傾向にある」(TVウォッチャー)。 ■長寿番組を見る理由は「他に見るものがない」 元テレビ局のプロデューサーはその理由をこう語る。 「長寿番組は、視聴者からすると“視聴習慣”のついている番組であり、極端なことを言えば、その番組をとくに見たいと思わなくても、“他に見るものがない”、“長いこと見ているから”という理由で、とりあえずチャンネルを合わせている人もいる。後番組は、その習慣性を壊して始まるだけに、厳しい視線が集まるのは当然なことで、アラ探しもされやすく長続きしない。また、今はスポンサーも早急に結果を求めてくるだけに、少しでも(視聴率の)数字が悪ければ、大幅なリニューアルや、打ち切りとなることが多く、長寿番組の後枠に限らず、番組が長く続くこと自体が珍しい」。 苦しいスタートとなった「バイキング」や「いっぷく!」だが、果たして、巻き返しに成功し、業界の法則を打破することができるのか、今後に注目である。 (文責/芸能ライター・各務昭)