八戸在住の金山澤さん、「どじょうすくい」披露する交流会 「笑いを広げたい」
八戸在住の金山澤英子さんがどじょうすくいを披露する交流会「笑い満載 Eikoのどじょう掬(すく)い」が10月25日、るぽぞんANNEX(八戸市大工町)で開かれた。(八戸経済新聞) 【写真】金山澤英子さんからどじょうすくいの指南を受ける来場者 金山澤さんの知人が初めて企画。当日は、かすり模様の上着を着て、頭に豆絞りをかぶり、鼻先に銭を着けた金山澤さんが安来節に合わせて腰を振りながら登場すると、来場した15人の市民からどっと笑いが起こった。金山澤さんはステージで、上着の袖やズボンをまくり、時折笑みを浮かべながら籠を使って泥の中からドジョウをすくい、衣服や顔に跳ねた泥を落とすようなしぐさを披露。来場者も飛び入り参加し、腰を振って歩く独特の動きの指南を受け、「脚がプルプルする」「この歩き方だとおひねりがもらえない」「歩くだけなのに難しい」などと口にしながら交流を深めた。 金山澤さんは2016(平成28)年ごろ、テレビでどじょうすくいの名人の舞を見たことをきっかけに、2017(平成29)年、どじょうすくいの伝承に取り組む安来節保存会東北支部に入会し、どじょうすくいを学んだ。「どこまでも笑いを引き出す名人の精神に涙した。気が付くと島根県の本部に問い合わせていた」と話す。2018(平成30)年、同保存会がどじょうすくいの技術を認定する資格の3級の審査会で異例だという「特別昇給」を受け、2級を取得。その後も、名人の舞の細かな動きをノートに書き込むなどして研究を重ね、1級の認定を受けた。現在は同支部を休会しているが、八戸でどじょうすくいの魅力を広めようと復帰を目指す。 金山澤さんは「どじょうすくいは『歩き3年。間取(と)り5年。笑い8年』という。奥深さや、なんとも言えない笑いが起こることが魅力。良くないことも起こる世の中だが、私を見て笑ってもらい、笑いを広げていきたい」と意気込む。
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