札幌市中心部の居酒屋で食中毒 「カンピロバクター・ジェジュニ」検出 低温調理の肉刺し "加熱不十分"が原因か 利用客6人全員が"発熱・下痢・腹痛"など訴える 3日間の営業停止に 札幌市保健所
札幌市保健所は11月1日、中心部の飲食店で加熱が不十分だった肉の刺身が原因とみられる食中毒が発生したと発表しました。 食中毒が発生したのは札幌市中央区南1条西3丁目の飲食店「大衆酒場036(ゼロサンロク)」です。 店の利用者から10月18日と24日に「飲食店を2人で利用したところ、2人とも体調不良になった」「4人で利用し4人とも体調不良になった」と届け出が保健所に寄せられました。 保健所によりますと、10月12日から13日に店を利用した19歳から77歳の2団体の男女6人が発熱や下痢、腹痛などの症状を訴えました。
検査したところ、2人の便からカンピロバクター・ジェジュニを検出。このうち4人が病院で治療を受けましたが、全員快方に向かっています。 6人は低温調理された鶏レバーポン酢や牛タン刺し、鶏モモ刺し、生ラム刺し、鶏白レバー刺しなどを食べていました。 保健所が調査したところ、低温調理は2人の従業員が担当。中心温度63度以上で30分以上加熱しないといけないところ、半分程度の時間しか加熱していませんでした。 保健所は店に11月1日から3日間の営業停止を命じました。 11月1日現在、札幌市内で食中毒は18件、計223人が感染していて、前年同期比で125人増えています。 札幌市保健所は食品の十分な加熱や調理器具の洗浄や消毒などを徹底するよう呼び掛けています。
UHB 北海道文化放送
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