近藤真彦が再現した「昭和のアイドル」たちのステージに記者も感謝、西田ひかるの生歌唱に鳥肌
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> マッチが昭和のアイドルを再現してくれた! 【写真】ガッツリ直実役の松居直美と原田先生役の原田伸郎 歌手近藤真彦(60)の34年ぶりの主演舞台「Thank you very マッチ de SHOW ギンギラ学園物語」の初日公演を、14日に大阪・新歌舞伎座で取材した。 今年3月いっぱいで構成作家を引退した鈴木おさむ氏(52)にギリギリで脚本を依頼。マッチは企画、そして演出に初挑戦した。昭和の人気番組、日本テレビ系「カックラキン大放送!!」やテレビ東京系「ヤンヤン歌うスタジオ」の世界観をよみがえらせた、昭和テイストあふれる学園コメディーを展開してくれた。マッチはアイドル候補生の転校生“根性真彦”として長ラン姿を披露した。 昼夜2公演の合間に話を聞いたのだが「元女性アイドルの歌唱を1コーラスフルにして、本当に良かった。本当は2、3フレーズくらいにしようかなと思っていたけど、1コーラス丸々歌ってもらったことで、お客さんが本当に喜んでくれた」と“演出家”として笑顔を見せた。 生歌唱する西田ひかる(52)を久しぶりに見て、鳥肌が立った。30年前には神奈川・大磯プリンスホテルで収録されていたフジテレビ系「ドキッ!丸ごと水着女だらけの水泳大会」の取材をよくしていた。西田は当然のごとく“ポロリ”はなく、かわいい水着姿で歌って「フォトジェニック賞」受賞の記事をよく書かせてもらった。毎年開催されたお誕生会で贈る、プレゼントを考えるのも楽しかった。 関西在住で取材する機会もあまりなかったのだが、関係者によると「近藤からオファーを受けてノリノリでOKした」という。マッチ、ありがとう(笑い)。 いつもはニッポン放送「森田健作青春の勲章はくじけない心」(月曜午後6時20分)の収録で、東京・有楽町のニッポン放送でしょっちゅう顔を合わせる西村知美(53)と新歌舞伎座のエレベーターでバッタリ会うのも新鮮だった。アイドル時代とは違って、ラジオ収録ではしっかり者の顔を見せて森田健作(75)とやりとりしている。この日は、かつての“とろりん”に戻って、ドジなアイドルを演じていた。 浅香唯(55)のスーパーな歌声、友近(51)の芸達者ぶりも堪能した。マッチの“憧れの先輩”だった川崎麻世(61)は、終演後に帰る姿もスーパーカッコ良かった。 終演後に15日出演の松本明子(58)が駆け付けてリハーサル。最近は旦那様の俳優本宮泰風(52)ばかり取材しているが、30年ぶりくらいにお話しできました。ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(月~金曜午前11時30分)で散々聞いている、1983年(昭58)のデビュー曲「♂×♀×Kiss(オス・メス・キッス)」だが、生歌で聞いたのは初めだったかもしれない(笑い)。 そして、関根勤(71)の恐るべきアドリブ力。TBS「銀座NOW!」の「しろうとコメディアン道場」初代王者の力をまざまざと見せてくれた。音楽担当記者も「スゲー」と感動していた。 ちなみにマッチが音頭を取った打ち上げの第一声は「関根勤に乾杯~!」だったという。 若き日の感動をよみがえらせてくれた舞台だった。 20~22日は名古屋・御園座、25~29日は東京・明治座で上演。出演者は日替わり。【小谷野俊哉】