韓国政府「特別形式」で板門店見学の再開推進
【10月10日 KOREA WAVE】韓国政府は、北朝鮮との軍事的緊張の高まりや在韓米軍2等兵の北朝鮮への越境により中断されていた「板門店共同警備区域(JSA)」の見学を再開する。統一省高官は先月27日、「韓国人を対象とした『特別見学』の形式で再開を準備している」と伝えた。 「特別見学」は、一般国民からの需要をインターネットで受け付ける「一般見学」とは異なり、政府や政府関連機関が企画する見学を指す。 板門店の見学は2020年に新型コロナウイルス感染の拡大により一度中断され、その後、再開・中断を繰り返していた。昨年7月、米軍2等兵による北朝鮮への越境を受けて全面中止されたものの、同年11月に「特別見学」として再開を試みた。しかし最近、軍事的な緊張緩和策を盛り込んだ合意(9・19南北軍事合意)の効力が停止されたことで、南北間の軍事的緊張が高まり、事実上中止となった。 統一省は、今回の「特別見学」が数週間以内に開始される見通しであり、見学者の選定とセキュリティ審査が進められるとしている。2等兵の越境事件を踏まえ、再開時には身元調査がより厳しくなる可能性がある。これまで外国人と韓国人では身元調査の手続きが異なり、外国人は約3日で許可が下りる一方、韓国人には2週間以上の時間がかかっていた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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