65歳以降「賃貸」へ住み替えたくても、「審査」になかなか通らない…。「高齢で転居」できるところはもうないのでしょうか?
子どもも自立して、定年退職後に家を住み替えようと考える方も少なくありません。 しかし、高齢での賃貸契約は、収入が少なかったり健康面でのリスクがあったりすることから、審査が通らないケースもあります。 もし、賃貸物件がどうしても見つからない場合は、シニア向けの住宅や高齢者施設の利用も手段のひとつです。 今回は、高齢者が賃貸物件で審査が通りにくい理由や、賃貸物件が見つからないときの代替案などについてご紹介します。
定年後の賃貸は審査が通りにくい?
老後の賃貸探しは、審査がなかなか通りにくいといわれています。 これは、高齢者の賃貸特有のトラブルを避けるためです。 高齢者が賃貸物件を借りようとしたときに、審査が通りにくい理由として考えられるのは、以下の点です。 ・仕事を辞めているため、収入面の不安がある ・病気やけがによる孤独死などのリスクがある ・保証人が見つけられていない 貸主側にこうしたさまざまなリスクがあることから、高齢者は賃貸物件の審査に通りにくいようです。
物件が見つからない場合の選択肢
賃貸物件がどうしても見つからない場合は、探し方を工夫することで、物件を見つけられる可能性があります。 この章では、2つの方法をご紹介します。 ■シニア向けの住宅を探してみる 賃貸物件の仲介業者には、シニア向けの賃貸物件に特化した会社もあります。 持ち家の売却と併せて相談に乗ってくれる会社もあるため、自宅からの住み替えを検討している方は、チェックしておきましょう。 また、シニア専門ですので、保証人などの高齢者特有のさまざまな相談にも、乗ってもらいやすいという点もメリットです。 ■高齢者施設に入居する 将来、介護が必要になる可能性を考えるならば、賃貸物件だけではなく、高齢者向け施設も検討しておきましょう。 高齢者向け施設としては、サービス付き高齢者向け住宅や、有料老人ホームなどが挙げられます。 サービス付き高齢者向け住宅とは、バリアフリー構造の施された賃貸住宅に、安否確認や生活相談といった高齢者向けのサービスが付く施設です。 有料老人ホームは、入居一時金や毎月の利用料金を払って利用できる施設であり、施設によっては、要介護度の高い方でも利用できます。 有料老人ホームの場合は、要介護認定されている方のみ利用可能なケースもありますので、事前に調べておきましょう。