92歳の仲代達矢、現役の極意を語る
俳優、仲代達矢(92)が4日、東京・ポレポレ東中野で行われた「いもうとの時間」(鎌田麗香監督)の初日舞台イベントに登壇した。 【写真】大の巨人ファン。芸能人最高齢で人生初の始球式に臨んだ仲代達矢 満員の観客を前に阿武野勝彦プロデューサーから正月三が日の過ごし方を聞かれ、「ほとんど寝ていました。本当におめでとうございます。本年もよろしくお願いします」とあいさつ。 同作は1961年に起きた「名張ぶどう酒事件」を題材に東海テレビがドラマ、映画にし、今作は〝最終章〟。「約束 名張ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」で死刑囚、奥西勝を演じた仲代は、「この作品でナレーターを務めさせていただいた仲代達矢でございます。役者ですから役をもらうと一生懸命頑張りますが、仲代達矢がしゃべるというのは猛烈に苦手」と照れ、満員の会場を和ませた。 92歳で現役を貫く気持ちを「92歳で役者をやるなんて毛頭、思っていませんでしたけど、どうにか生き延びて、そろそろ引退だなと思っていますが、まだ引退とは申しません。あの芝居があった、映像があった、引退したおかげで、できなくなるのが嫌で引退をとどめています」と語り、大きな拍手を浴びていた。