バイデン氏、撤退論の払拭図る 激戦州で演説、黒人や労組重視
【ワシントン共同】11月の米大統領選で再選を狙う民主党のバイデン大統領(81)は7日、東部ペンシルベニア州を訪れ、黒人教会や労働組合の集会で演説した。同州は大統領選の行方を左右する激戦州の中で人口が最も多く、陣営が最重要視する州の一つ。第1回討論会で精彩を欠き高齢不安が再燃する中、民主党の一部で広がる撤退論の払拭に全力を挙げた。 バイデン氏が支持基盤とする黒人や労働組合からの人気の高さを有権者に示す狙いもある。 バイデン氏は同州フィラデルフィアの黒人教会での演説でプロンプター(原稿映写機)を使用せず、時折手元のメモを見ながら話した。失言を避けるためにプロンプターに頼っているとの批判をかわす狙いとみられる。同州ハリスバーグの労働組合の集会では何も見ずに演説し、終了後もしばらく会場に残って歓談、体力があるとアピールした。 黒人教会でバイデン氏は「黒人の歴史は米国の歴史だ」と寄り添う姿勢を示し「協力すれば誰もわれわれを止めることはできない」と訴えた。支持者からは「あと4年」コールが起きた。