市長選、篠﨑さんが無投票再選 「可能性の芽」伸ばす政策を【宇部】
任期満了に伴う宇部市長選は20日、告示され、無所属で現職の篠﨑圭二さん(43)=岬町2丁目=以外に立候補の届け出はなく、再選が決まった。市長選の無投票は2017年以来、7年ぶり3回目。篠﨑さんは21日午前10時に登庁し公務に復帰。会見では「重責を新たに担うことになり、気を引き締めている。1期目で市の可能性の芽はたくさんあることが分かったので、芽を伸ばす政策にも取り組みたい」と、2期目への意欲を示した。 篠﨑さんは市議会3月定例会で出馬を表明。無所属ながら自民、公明、連合山口の推薦を受けた。一方で、共産党県北南地区委員会も候補者擁立に向けて調整を続けてきたが断念した。 篠﨑さんは宇部市出身。恩田小、常盤中、宇部高を卒業後、広島大経済学部を経て、同大大学院社会科学研究科修了。林芳正参院議員(当時)の秘書を7年間務めた後、2014年2月から3期6年間は県議として活躍。20年11月、前市長の辞職により行われた市長選に立候補し、3万3648票を獲得して初当選した。 コロナ禍の真っただ中での市長就任で、1年目はその対応に注力。その中で、大きな課題として残された宇部井筒屋跡地を含めた中心市街地活性化の問題については、ゼロベースで計画を見直し、常盤通りのウオーカブル化を含めた再生計画を進めた。 また、子どもの医療費無償化を18歳まで拡充し、第2子以降の保育料無償化を実現するなど子育て支援に力を注ぎ、研究機関が多数存在する立地を生かし、見いだした研究シーズから成長産業創出につなげてきた。 当選証書は28日に付与され、2期目の任期は11月22日から4年間となる。