元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」
テクノロジーとデータの活⽤でスポーツの活性化を目指す株式会社NineEdge(ナインエッジ)は、AIによる動画の解析機能や元プロ野球選手の比較などの機能を備えたアプリ「ForceSense(フォースセンス)」のリリースを発表した。 【動画】20代の青年監督が取り組む中学硬式の改革 SNS、データ活用でチーム運営中
発起人となった渡辺⼀⽮代表取締役CEOは、宮崎県で生まれ育ち、山本 由伸投手(ドジャース)も在籍した都城でプレーした元高校球児。第一経済⼤を卒業後、自身が学んだAIの知識から「データを活用してスポーツをする⼈たちの環境を変えたい」という思いを持ち、2020年11⽉に現在の会社を設立。3年間をかけて今回のサービス開発に至った。
今回開発したForceSenseは撮影した動画から野手の打球速度・角度やスイングスピード、投手のリリースポイント、アームの速さ、球速などをその場で可視化する機能を持つ。さらには撮影した映像に残像を表示することによって課題解決に繋げ、元プロ野球選手のデータを用いた比較動画で理想とするフォームの追及を可能にするなど、幅広い用途で練習に用いることができる。 実際の利用者からも「スマートフォンで簡単に比較、分析できるので子供にも伝えやすいという」声もあがっている。4月9日にリリースされて以降、・アプリの利用者の7割が小中学生やその親御さんが占めており、渡辺氏も「小中学生から高校に上がるとき引き継ぐものが無い選手が多い。若い年代からのデータを使うことで、より効果が得られると考えている」と話していた。
アプリのメリットについて、「データを可視化するだけでなく、うまく活用していかなければいけない。その改善方法として選手の特徴分析や指導の提案にもつなげることができる」と説明する。実際に現在開発中の解釈支援モードでは、アプリで撮影した映像を基にAIが行うアドバイスや提案、さらには西武・巨人などで活躍した片岡 保幸氏やDeNAの山下幸輝内野手、寺田 光輝投手ら元プロ野球選手による指導も予定されている(別途課金プラン)。こうした的確なアドバイスによって、データを選手自身の成長に落とし込めるという。 また「データをとることで、感覚だけに頼らず、明確な理由を持った指導ができる。監督さんやチームの関係者の方が利用することによって、判断基準の提示にも役立つ」と指導者が有効活用することによって、チームの還元につながっていく。 渡辺氏は、アプリの開発にとどまらず、日本のスポーツ界発展のため、専門の教育機関設立を夢に見ている。その第一歩として野球界の活性化を目指し、若い世代のデータ活用の普及に取り組んでいく。