50歳で「年収500万円」です。老後に貯蓄を崩さず、専業主婦の妻と「年金だけ」で暮らすには何歳まで働けばいいですか?
年金だけでは生活が難しい場合は繰下げ受給の検討を
今回のケースでは、老後に毎年必要なお金は338万9964円(月28万2497円)ですが、夫婦でもらえる年金は271万661円の年金ですので、年金だけでは生活ができません。 しかし、年金は65歳から受け取らずに75歳まで受給開始時期を遅らせることができます(繰下げ受給)。そして、1ヶ月遅らせるたびに、65歳から受け取るはずだった年金額に0.7%が上乗せされて支給されます。 では今回のケースで、夫婦で年金を毎月28万円もらえるようになるタイミングはいつでしょうか。 老後に必要なお金である338万9964円は、夫婦が65歳から受け取れる年金額の271万661円より25.06%多いです。もしも夫婦が同じ年齢だとすると、年金の増額率が25.06%を超えるのは68歳0ヶ月です。 つまり、67歳12ヶ月まで年金を受け取らずに働いて給料から生活費を捻出し、68歳0ヶ月以降は年金のみを収入源とする生活に移行しても、計算上では年金だけで生活ができます。
実際に何歳以降年金だけで生活できるかは個人でシミュレーションしよう
今回は平均的なケースで条件を簡略化して計算しましたが、実際には支出も年金も家庭によって異なります。 また、今回は計算を省略しましたが、67歳まで会社員で厚生年金に加入して生活費を捻出した場合、60~67歳の間に支払った年金保険料の分、受け取れる年金額も増えます。自分の家庭だとどうなるかについては、本記事を参考にシミュレーションしてみましょう。 出典 総務省 家計調査報告〔家計収支編〕 2023年(令和5年)平均結果の概要 日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額 日本年金機構 は行 報酬比例部分 日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和5年度版) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部