キリアン・エンバペ(C)Getty Images

フランス代表のディディエ・デシャン監督は、招集外となったFWキリアン・エンバペについて語っている。スペイン『as』が伝えた。 今季レアル・マドリードに加入し、ラ・リーガ8試合で5ゴールを奪うエンバペ。しかし9月末に左足大腿二頭筋損傷が確認され、当初は約3週間程度の離脱が予想されていた。それでもアトレティコ・マドリード戦(1-1)は欠場したものの、続くリール戦(0-1)は途中出場、5日のビジャレアル戦(2-0)では先発に復帰している。 そんな25歳FWだが、10月のUEFAネーションズリーグを戦うフランス代表メンバーからは外れることに。デシャン監督は3日のメンバー発表で「ケガ明けの試合出場が少なく、準備ができていない」と語っていたが、ビジャレアル戦に先発したことで物議を醸している。それでも指揮官は7日、今回の招集外についてさらに説明した。 「キリアンは多くの関心や注目を集める傾向にある。彼だけの問題ではない。もっと広い視野で見る必要があるんだ。クラブと代表チームの利益は、ある時点で必然的に乖離するのが現実だ。これまでもそうであったように、クラブが雇用主であり、連盟ではないことを忘れてはならない」 「私は選手との関係を通じて、彼らと話し合うようにしている。もちろん、私にとって最も重要なのは選手の健康だ。彼がクラブにも代表チームにも歯向かうつもりがないことは知っているよ。しかしある時点で話し合い、選手の利益を優先しなければならないんだ」 また、レアル・マドリードについて「私もクラブの監督を務めたが、身体的なリスクを抱える選手を代表チームに派遣するのは消極的だった。リスクを負うためにここにいるわけではない」と理解を示している。