記憶喪失をカップラーメンで克服できた奇跡的な理由。大和イチロウの半生と激推しご当地麺TOP5
袋麺は、その地域ならではの食文化が詰まってる
ご当地ラーメンの魅力は、何といっても味のバリエーション。全国津々浦々、それぞれの地域の人々に合うように、試行錯誤を経たうえで販売されている。 「僕は関西出身なので、例えば、東北地方で売られている“うまい”と評判のご当地ラーメンを実際に食べに行っても、口に合わないこともありました。 でも、地元の人々にとってはそれが美味しくて、何十年も愛されている。もちろんその逆も然り。同じ味噌味でも地域によって全く違ったものになっているから面白いわけです」。
ご当地の袋麺には、それぞれの地域の食文化が詰まっているという大和さん。 その興味は日本だけでなく、海外にまで及んでいる。同じ日本人でもかなりの地域差があるのだから、海外と比較すればその差は歴然だ。
「例えば、フランスにはきのこスープがベースのカップラーメンがあって、それがめちゃくちゃうまい。 その一方で、イギリスでいちばんウケている『ポットヌードル』というのは、塩水に麺を突っ込んだような味で、すごくマズイ。でも、イギリス人にとっては美味しいんだから不思議です」。 ほかにも、アメリカでは麺を茹でずにそのままボリボリ食べるのがわりと一般的だったりするらしい。このように、世界には味だけでなく、食べ方にまで文化の違いが反映されているのだ。
ラーメンマニアがオススメするご当地袋麺TOP5
これまでに食したインスタントラーメンは、実に2万5000食以上。 ここで、その膨大な数の中から大和さんが厳選した、ご当地インスタントラーメンTOP5を紹介してもらった。
[第1位]「稲庭中華そば 比内地鶏醤油スープ(2食入)」702円 350年以上続く「稲庭うどん」で有名な秋田のご当地袋麺。醤油ベースのスープが、独特のつるみがあるストレート麺によく合う。うどんのようなコシを出すために、茹で時間には注意しよう。 「パッケージどおり、トッピングはのせず、シンプルに麺とスープだけで楽しむのもアリです」。
[第2位]「くりき 焼きそば」178円 福岡県発、日本で唯一の国産ラードで揚げた麺が特徴的な逸品。濃厚なソースが麺と絡んで、屋台の焼きそばを思わせる香ばしさと食べ応えが魅力だ。 「地元の有名な焼きそば店に倣い、もやし、ねぎ、豚バラ肉、目玉焼きをのせて食べると、一層美味しくなります」。