トランプ氏の待ち伏せ12時間か 暗殺未遂、動機解明が本格化
【ワシントン共同】米南部フロリダ州のゴルフ場で起きた共和党の大統領候補トランプ前大統領の暗殺未遂事件で、連邦捜査局(FBI)は16日、ライアン・ラウス容疑者(58)が現場で約11時間半にわたって待ち伏せていた可能性があると裁判所に提出した書類で明らかにした。執念を持ってトランプ氏を狙ったとみて、動機の解明を本格化させた。 7月に続いてトランプ氏が短期間に再び暗殺未遂の標的になったことで、大統領警護隊(シークレットサービス)への批判が強まっている。バイデン大統領は記者団に「警護隊はもっと支援が必要だ」と述べ、態勢強化に向けて議会が対応すべきだとの考えを示した。 司法省は、製造番号を消した自動小銃の所持や、過去に機関銃所持で有罪判決を受けたことがありながら自動小銃を持っていたとする2件の罪でラウス容疑者を訴追した。 大統領警護隊のロウ長官代行は記者会見で、警護隊員がラウス容疑者を発見した際、容疑者はトランプ氏を目視できていなかったと説明。容疑者が発砲せずに車で逃走したと説明した。