介護施設での高齢者虐待、過去最多 うち5人が死亡
介護施設や老人ホームにおける高齢者への虐待件数が、過去最多となりました。 厚生労働省によりますと、昨年度の介護施設などにおける高齢者への虐待件数は1123件で、前の年と比べて3割以上増加し、過去最多となりました。このうち5人が死亡したということです。 虐待を受けたのは、90~94歳の高齢者が最も多く、女性は全体の71.6%にのぼりました。 虐待の種類では、「身体的虐待」がおよそ半数を占め、要介護度が高くなるほど、身体的虐待を受ける割合が高まる傾向が明らかになりました。また、およそ20%の施設で、虐待事案が再発していたということです。 調査結果を受け、厚労省は27日、虐待を防ぐための対策を徹底するよう全国の施設の関連団体に通知を出しています。