止まらない「のり」の価格上昇 影響はまちのお弁当屋にも 国内では不作が続く
“のり離れ”を心配する声も
「のり」販売店の荒木社長も、15日の会合に出席し、危機感を共有しました。 「のりがとれない、それに伴い価格が上がる。消費者の方々がそれ(値上げ)を吸収してくれればいいが、なかなかそうもいかない」(荒木社長) 価格高騰による、消費者の“のり離れ”を心配する声もありますが―― 「生産者の皆さんも一生懸命のりを生産して、おいしいのりを届けたいと、強い思いを持って動いてくれている。何とか皆さんの食卓に、のりがある光景を守りたい」(荒木社長)
お弁当屋さんにも「のり」の影響が…
私たちの食卓に身近な「のり」の異変。 影響は、まちのお弁当屋さんにも―― 「きょうは、のり弁当を買いに来ました」(40代) 「夫が、のり弁当が好きなので」(50代) 名古屋市緑区にある「小さな台所 穂の花」。 店の人気メニューの一つ、ボリューム満点の“のり弁当”。 去年と今年、2度にわたって値上げしたといいます。 「500円台、1年前から600円台にした。お客さんからしたら痛いかなという感じ。いろんなものの値段上がってきて、のりも一緒に上がってきている」(小さな台所 穂の花店主 福島紫乃さん)
対応は限界
値上げの背景のひとつには、やはり「のり」の価格高騰が。 去年6月、仕入れている「のり」が値上がりしたそうです。 取引先との値段交渉を続けていますが、さらなる値上げがあった場合、対応は限界だといます。 「値上げが続くと、のり弁当も出せなくなるので、どうなるかと心配」(福島さん)
「お弁当」も苦境に
野菜や米、容器までが値上がり傾向にある中での、「のり」の高騰。 手ごろな価格を売りにする「お弁当」も、苦境に立たされています。 「いろいろと考えたが、のり弁当はみなさんが食べるので、ないとやっぱり困りますよね。のりの代わりというとなかなか難しいので、できればそこまで値段は上がってほしくない」(福島さん)