「核兵器のない世界」で合意した広島サミットから1年 続く戦闘 米臨界前核実験…ヒロシマの役割は
中国放送
2023年の広島サミットに集まったG7の首脳たちは「核兵器のない世界」を目指すことで合意しました。そのサミットから1年…。リーダーたちが被爆地を訪れたことで、大きな変化はあったのでしょうか? 【写真を見る】「核兵器のない世界」で合意した広島サミットから1年 続く戦闘 米臨界前核実験…ヒロシマの役割は サミット開催からちょうど1年となったきのう、G7広島サミット記念館の一般公開が始まりました。 アメリカからの来館者 「(Q.きょうがオープンです)ラッキーです。きょうしか広島にいないから」 入り口で出迎える首脳たち。写真パネルや円卓のほか、首脳たちが自ら記した芳名録が並びます。アメリカのバイデン大統領は「世界から核兵器を永久になくせる日に向けて共に進んでいこう」と記していました。 愛媛からの来館者 「国が心を一つにしてやっていくのが一番早く核兵器をなくす方法かなと思いました」 神奈川からの来館者 「広島に注目が集まっただけでもサミットの一つの成果かなと。そのあとここ、すごく人が増えたし」 記念館のすぐそばにある原爆資料館には連日、大勢の人たちが訪れています。 原爆資料館の入館者(スペインから) 「私たちはずっと泣いていました。とても心を動かされました」 昨年度の入館者は開館以来、最も多い198万人あまりを記録。特に外国人が大幅に増えていて、その数は67万人と全体の3分の1を占めています。外国人が記録的に増加した理由として▽サミットのほかにも、▽新型コロナの収束や▽円安の影響があるとみられています。 広島市 松井一実 市長 「(Q.原爆資料館 過去最多の入館者について)広島サミットで平和の発信とともに広島の魅力を世界各国に発信できた、そのことによる成果であると思っています」 さらに、いまも戦闘が続くウクライナやガザ地区。不安定な世界情勢も、核兵器や平和への関心を高める要因になっているようです。 オーストラリアから 「ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ、多くの紛争が続いています。政治的な対立の中で見失いそうですが、原爆資料館に来ると命の大切さを考えさせられます」 スペインから 「原爆は100年近く前のことなのに今も他の国で戦争が起きている。悲しいです」 インドネシアから 「(Q.サミット後、何か変わった?)とても紛争が増えたね。人々は歴史から何も学ばなかったようだ」 アメリカから 「平和学習の生徒たちがメモをとる姿を見て、本当にうれしくなりました。原爆資料館でも泣いてしまったし、原爆ドームを見ても涙が出てきました」
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