「核兵器のない世界」で合意した広島サミットから1年 続く戦闘 米臨界前核実験…ヒロシマの役割は
被爆地でのサミットでは、非公開で、首脳たちがそろって原爆資料館を見学し、被爆者との面会も実現しました。 岸田文雄総理(2023年5月21日 議長国会見) 「G7の首脳と胸襟を開いて議論を行い、『核兵器のない世界』に向けて取り組んでいく決意を改めて共有し…」 サミット最終日、岸田総理は「核兵器廃絶に向けて現実的な歩みを進めよう」と呼びかけたはずでした…。しかしサミットから1年、アメリカは臨界前核実験を実施しました。 原爆資料館にある「地球平和監視時計」―。“最後の核実験” からの日数を再びリセットして抗議しました。 原爆資料館 石田芳文 館長 「バイデン大統領は1年前、平和公園を訪れて、『核兵器のない世界』の実現に向けて思いを高めてもらったと思っていた。非常に残念です」 アメリカの議員からは広島・長崎の原爆投下を正当化する声が上がり、ロシアはウクライナ侵攻で核兵器の使用を示唆し、「核による脅し」を続けています。 イギリスから 「人間の記憶はとても短い。だからこそ戦争の怖さを発信し続けることが本当に重要です」 アメリカから 「戦争はよくない。今、世界で大変なことが起きている。だからこそ、ここに来たのです。そして核兵器と戦争をなくさないといけないと、より強く感じました」 サミットから1年。そして79年目の「原爆の日」を迎える被爆地・ヒロシマ。その役割はますます大きくなっています。
中国放送
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