【解説】自民不戦敗“混戦”東京15区で勝敗を分けた「裏金問題」 “小池票”の行方と各党の“思惑”は
立憲・酒井氏が当選 供託金の没収4人 混戦に決着
公選法違反事件に伴う柿沢未途氏の辞職を受けた衆院東京15区補選は、28日に投開票が行われ、立憲民主党の酒井菜摘氏が当選した。 【画像】当選した立憲民主党の酒井菜摘氏はこちら 同日に全国で行われた3つの衆院補選で最多となる9人が立候補し、混戦模様となった選挙戦。 次点は元参院議員の無所属・須藤元気氏で、日本維新の会の金沢結衣氏、諸派の飯山陽氏が続き、東京都の小池知事が支援した乙武洋匡氏(国民民主党推薦)は5位にとどまった。 酒井 菜摘(立憲) 49,476 須藤 元気(無所属) 29,669 金沢 結衣(維新) 28,461 飯山 陽(諸派) 24,264 乙武 洋匡(無所属) 19,655 吉川 里奈(参政) 8,639 秋元 司(無所属) 8,061 福永 活也(諸派) 1,410 根本 良輔(諸派) 1,110 (※敬称略 以下も同様) また、参政党の吉川里奈氏、収賄などの罪で公判中の元衆院議員・秋元司氏ら4人は、得票が有効投票総数の10分の1に届かず、供託金300万円が没収となる。 勝敗を分けた要因は何だったのか、FNNが実施した当日の出口調査から読み解く。
裏金問題」8割近くが重視 批判票の“受け皿”は酒井氏
今回の補選は、自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る事件が発覚してから最初の国政選挙。投票者の8割近くが、この問題を「重視した」と答えた。 ▶投票の際、裏金問題は? 大いに重視した 44% ある程度重視した 33% あまり重視しなかった 15% 全く重視しなかった 6% (※小数点以下は四捨五入/無回答は省略 以下も同様) 当選した酒井候補は、この問題に関する批判票の“受け皿”となっていて、「重視した」と答えた人の3割以上が酒井氏に投票していた。 ▶「大いに」「ある程度」重視した人の投票先(上位) 酒井 菜摘(立憲) 31% 須藤 元気(無所属) 16% 金沢 結衣(維新) 16% 飯山 陽(諸派) 14% 乙武 洋匡(無所属) 12%