恋人からの身体的、精神的な暴力は「デートDV」と呼ばれています。デートDVの被害を防ごうと、14日、坂井市内の高校で啓発のための講座が開かれました。 　　　　　　　　 この講座は坂井市の坂井高校で開かれ、DVの相談業務に当たっている「ふくい女性財団」の相談員が講師を務めました。 　 講座では、10代カップルの3組のうち1組でデートDVが起こっている現状や、直接的な暴力だけでなく行動の制限や性的な要求なども暴力に含まれることを説明しました。 講座に参加した生徒たちは「周囲の子が言っていたり聞いていたりする内容で、あれってもしかしてそうなのかなと感じた」「デートDVがこんなに身近にあるものだと知らなかった。束縛が軽いものから重たいものまであるので、どこからデートDVなのかが難しい」などと話していました。 　　 県によりますと、2023年、県内の相談機関に寄せられたDV被害報告は678件ですが、このうちデートDV被害報告は4件にとどまっています。 　 県は、若年層の被害が相談に繋がっていないとして啓発活動を強化し、県内の中学や高校、大学でこうした教育講座を開くことにしています。