17歳で118億円移籍…“マドリーがホレた宝石”エンドリッキとは何者か「YouTubeきっかけで名門入り」「ブラジル代表で衝撃の2戦連発」
欧州チャンピオンズリーグの準々決勝で、スペインの「白い巨人」レアル・マドリーが昨季の覇者マンチェスター・シティ(イングランド)と激突。4月9日、ホームで第1レグを戦い、凄まじい点の取り合いの末、3-3で引き分けた(第2レグは4月17日、マンチェスターで行なわれる)。 【写真】「17歳で118億円の男」ナゾのグラサン姿で大ハシャギ…昔ガリガリ→今は超ポッチャリの怪物ロナウド、孫悟空タトゥーやモヒカン頭のネイマールなどブラジル名選手+美女サポーター写真を全部見る レアル・マドリーは、欧州チャンピオンズリーグを最多の14回制覇するなど、言わずと知れた世界一のクラブだ。攻撃陣には、本来はMFだがセンターフォワード(CF)としてプレーするイングランド代表のジュード・ベリンガム(20)、左ウイングのビニシウス・ジュニオールと右ウイングのロドリゴ(いずれも23歳/ブラジル代表)ら若きスーパースターが揃う。今季終了後には、世界最高のアタッカーと目されるフランス代表FWキリアン・エムバペ(25、パリ・サンジェルマン)の加入が濃厚とされる。
「近年、ブラジルが生んだ最高の宝石」とも
この超スター軍団に、今年7月末に入団するブラジル出身の17歳の宝石がいる。エンドリッキ。本来はCFだが、トップ下、右サイドでもプレーできる。 身長173cmと小柄だが、頑健。全身をまるでゴムまりのように弾ませ、ダイナミックにボールを追う。柔らかいボールタッチと敏捷さでマーカーを次々とかわし、左足から強烈なシュートを叩き込む。超ロングシュート、バイシクルキック、ループシュートといったトリッキーなプレーも得意で、ブラジル人らしい創造性とファンタジーを嬉々として表現する。その一方で、自分よりはるかに大柄なDFと激しく身体をぶつけ合うことも厭わない。 華麗さ、抜け目なさ、泥臭さを併せ持ち、かつてバルセロナ、ブラジル代表などで活躍した名CFロマーリオを髣髴とさせる。国内では「近年、ブラジルが生んだ最高のジョイア(宝石)」と評される。
YouTubeでプレー投稿が名門入団につながった
ブラジルでは「フットボール不毛の地」とされる首都ブラジリアの郊外で生まれた。4歳でボールを蹴り始め、すぐに非凡な才能を発揮する。 自身もプロ選手を目指したが夢破れた父ドグラスが、考えつく限りの英才教育を施した。 何としてもプロ選手にしたいと考え、YouTubeに息子のプレー動画を投稿した。これがサンパウロの名門パルメイラス関係者の目に留まり、2016年、11歳でアカデミーの入団テストを受ける機会を与えられて見事に合格。ドグラスは「子供を一人でサンパウロへやるわけにはいかない」と考え、パルメイラス関係者に頼み込んでクラブハウスの掃除清掃員の仕事をあてがってもらった。こうして、一家全員でブラジリア郊外から1000km以上離れた南米最大の都市サンパウロへ移り住んだ。 以後、年齢別のチームで常に主力を担うと、2022年初めに20歳以下の全国大会であるコパ・サンパウロに15歳で出場。オーバーヘッドキックによるシュートを含む6得点をあげ、大会MVPに選ばれた。この年7月、16歳になった直後にプロ契約を結び、10月初めにブラジルリーグの試合でデビュー。10月末の試合で2得点をあげ、11月からレギュラーに抜擢された。
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