Media Briefing[日本版]: 🍪5分で把握できるCookie関連ニュース【代替ソリューション編】
デジタル領域におけるマーケターの興味と無関心(?)を一手に引き受けていると言えるCookie消滅。DIGIDAY[日本版]では毎日平均2本のCookie関連記事が公開されている。 Cookieの記事と言っても、プライバシーサンドボックスの技術的問題や規制面での懸念、代替ソリューションの現状など、各トピックの粒度はさまざまだ。毎日Cookieに関するニュースならすべてを読む、というのは気が滅入る話だ。 今回のMedia Briefing[日本版]では3分程度で手軽にCookieにまつわるトピックを把握できるよう、先週のニュースから代替ソリューションにフォーカスしてざっくりとまとめてみた。
長期的な視点での代替ソリューションとして期待されるリテールメディア
測定やターゲティングを直接的に代替する存在ではないが、Cookieレスによって引き起こされる(どちらかと言えばネガティブな)影響を緩和する方法のひとつとして期待されているのが、リテールメディアだ。 アメリカの超大手小売各社が手がけるリテールメディアネットワークは、その圧倒的な存在感と浸透率から、フルファネルのメディアパートナーとすら言えるまでに成長している。トロピカーナのVP、ジェームズ・スパルディング氏は「顧客データはGoogleなどの専売特許とみなされがちだったが、食品・飲料業界においては、Kroger、Target、Costcoなどの小売業者が目もくらむほどの大量のデータを持っている」と指摘する。 豊富なファーストパーティデータにアクセスでき、認知から購入、購入後までの一連の流れをレポーティングによって検証できるのであれば、むしろこれまで以上に質の高い消費者データを包括的に収集でき、よりパーソナライズされたターゲティングすら実現できるかもしれない。 課題は標準化と効果測定だ。現状リテールメディアの測定はリテーラーごとの自己評価に近い。パフォーマンスを客観的に立証できる、サードパーティの効果測定ツールの登場が待たれる。 関連する記事 Cookie終焉でリテールメディアに一層求められる「効果測定」Cookie以降の世界。重視すべきはAI、測定戦略、リテールメディアのうち、どれ?Cookieなき世界、トロピカーナはリテールメディアでより高度なターゲティングを目指す