【2歳馬ジャッジ】2023年の2歳戦総復習(3) ダート路線のトップは全日本2歳優駿勝ちフォーエバーヤング
6位 エコロガイア
6月阪神ダ1200mの新馬戦で5着した後、2戦目から芝を使われ2、3、3着と、ある程度の好成績を残したが、10月の京都で再びダ1200m戦に出走。アオリ気味のスタートで後手を踏んだが、そこから好位の外まで挽回し、3~4角の外から押し上げ4角では先頭に並びかけた。直線序盤で先頭に立つと、後続を引き離す一方。2着に8馬身差をつける圧勝で、1クラス上の指数を記録した。 次走のなでしこ賞では未勝利勝ち時ほどの指数では走れず4着だったが、12月阪神の1勝クラスでは、さらに1クラス上の優秀な指数を記録。ここではトップスタートを決めて行きたがるのを少しなだめながら、逃げたラヴオントップの外2番手を追走。3~4角でも食らいつき、直線では同馬との一騎打ちを制した。ラヴオントップとは3/4差だったが、3着馬に6馬身以上の差をつけており、完勝だった。 続くダ1800mのブルーバードCは、ダ1400mのなでしこ賞で4着だったことや距離延長が嫌われたのか、やや人気薄となった。しかし、逃げてクビ差の2着を死守。前走から指数をダウンさせながらも、メンバー中でも指数上位の強さを見せる走りだった。距離にも目途を立て、活躍の幅も広がった。今後が楽しみだ。
7位 ライジンマル
8月新潟ダ1800mの新馬戦を逃げて8馬身差の圧勝。最後までフットワークの回転が落ちず、ラスト2F12秒6-12秒6でまとめた走りは優秀で、かなりの高評価をした。 次走は10月東京のプラタナス賞。自ら緩みないペースを刻み、最後は押し切るかとも思われたが、目標にされた分苦しくなりクビ差2着に惜敗した。それでも3着馬に4馬身差と決定的な差をつけており、好指数を記録した。 現状は機械のような等速のフットワークでキレはそこまでないが、最後まで良い脚を持続できる点が長所。距離が延びた方が良いタイプだけに、プラタナス賞の走りが目一杯というわけではないだろう。今春のダートクラシック路線で大きな活躍が期待できる馬だ。