【2歳馬ジャッジ】2023年の2歳戦総復習(3) ダート路線のトップは全日本2歳優駿勝ちフォーエバーヤング
7位 ラヴオントップ
6月函館芝でデビューして、そこでは4着。その後函館芝で2、2着と善戦した。その後休養し、復帰戦は11月京都で初ダートの一戦。結果は2着馬に1秒8もの大差をつけての圧逃劇だった。ここで記録した指数は古馬2勝クラスで勝ち負けとなるレベル。とにかく強かった。 次戦は12月阪神の1勝クラス、ダート2戦目で前走と同じ1200m戦だった。未勝利勝ち時の走りが高く評価され、単勝オッズ1.2倍の圧倒的な支持を集めたが、目標にされたぶん2着に惜敗。勝ったエコロガイアも強く、悲観する内容ではなかった。初ダートの一戦で古馬2勝クラスの指数を記録した素質馬であり、今後も着実な成長が期待できる。ダート短距離路線でかなり活躍する馬となるだろう。
7位 ブルーサン
デビューから3戦は芝を使われ、8、7、5着。デビュー4戦目は10月京都のダ1800m未勝利戦。ここで逃げて2着と前進。このレースは3着馬に7馬身差をつけており、2着だったが好指数だった。次走でもダートを使われ、順当に初勝利。12月中山の1勝クラスでは今回のダート路線PP指数ランキング2位のミッキーファイトの2着に入り、古馬2勝クラスレベルの好指数を記録した。 次戦1月京都の1勝クラスでは、これまでのように逃げられなかったこともあり、1番人気を裏切って5着に敗れた。続く1月京都の1勝クラスでは逃げて1馬身3/4差で快勝。さすが指数上位馬という強さを見せた。今後もダート路線で渋い活躍を見せてくれそうだ。
7位 グランオルカ
9月中山ダ1200mの新馬戦では好スタート、好ダッシュから逃げて2着。苦しい展開になりながらも粘り切った内容はなかなか良かった。次戦は10月新潟の未勝利戦、2番手で流れに乗り、順当に初勝利を収めた。このレースでは3着馬に4馬身1/4差をつけており、なかなか強い内容だった。 驚かされたのは昇級戦の12月中山の1勝クラス。それまでとは違い出遅れてしまったが、押して何とか中団中目の位置をキープ。4角で大外に出されると、豪快に伸びて差し切り勝ち。ラスト2F12秒3-12秒3はなかなか評価できるし、2着馬に2馬身、3着馬には5馬身半差をつけての好指数勝ちとなった。 12月中山の1勝クラスでは、それまでの2戦から大幅に指数を上昇させた。差す競馬をしたことで、秘めていた素質が開花する結果となったようだ。指数面から3歳オープンクラスでも通用するはず。今後も要警戒の存在と言えそうだ。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)フォーエバーヤングの指数「-33」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.5秒速い ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ