歌が苦手でもカラオケがうまく聞こえる!? プロが教える歌い方のコツと歌声が盛れる音量設定の黄金比とは
3月から4月にかけての歓送迎会シーズンで、行く機会が増えそうな"カラオケ"。コロナ禍明けで、久々にカラオケへ行くことになり、ドギマギしている人もいるかもしれません。今回は、カラオケでうまく歌うコツや、歌が苦手でも"うまく聞こえる"方法について、中山真希調査員(以下、中山調査員)が調査しました。
自身の声帯で歌い分けて! うまく歌うポイントは楽曲選びにアリ
歌い方の基礎を教わるため、中山調査員が訪ねたのは「VT.Nagoya」。ボイストレーナーの塚本奈加さんは、ニューヨークのジャズの名門大学で学び、カラオケ好きからプロを目指す人まで、100人以上の生徒を上達へと導いた、歌い方のプロです。 まずは、中山調査員の歌をチェック。音程をとることが苦手で、音が外れ気味です。そこで、歌の基礎である正しい音程が取れる練習法から行うことになりました。 練習に入る前に重要なのが曲選び。うまく聞こえるようにするためには、自分に合ったキーの曲を選ぶことが重要です。今回は、高音が出ない男性も歌いやすいコブクロさんの「YELL~エール~」を選曲。ちなみに女性で平均的な音域の場合は、松任谷由美さんの「卒業写真」やAIさんの「Story」がおすすめです。
音質もボリュームもアップ! 音程を安定させるトレーニング
歌を選曲した後は、正しい音程をとるためのトレーニングを開始! (VT.Nagoyaボイストレーナー・塚本奈加さん) 「音程がとれない方は、耳から入ってくる音を出したくても、声帯の周りの筋肉がその音に一致しない。そこをリンクさせるエクササイズをすると音が安定してくる」 最初のトレーニングは、閉じた唇に息を当て「ブルルル…」と震わせる"リップバブル"。この状態で、裏声から地声までを滑らかに出す練習を繰り返します。これは、声帯を伸び縮みさせるトレーニング。音程は声帯が伸び縮みすることで作られるので、繰り返すことで音程がとりやすくなり、歌唱に向いた声になります。 声帯のウォーミングアップができたら、次はピアノの音に合わせて音程をとるトレーニング。このとき、口が"O(オー)"の字になるよう、指で口元を固定するのがポイントです。 (VT.Nagoyaボイストレーナー・塚本奈加さん) 「しゃべっているときは、『い』と横に(口を)引きますが、口元を固定することによって、ちょっとやわらかいトーンに変わって響きがよくなる」 いよいよ曲の音程に合わせ、歌詞をつけてトレーニングしていきます。 (VT.Nagoyaボイストレーナー・塚本奈加さん) 「歌詞の上に、音の高さの階段を書くのがおすすめ」 一音ずつ音程の上がり下がりを書き込み、その階段に合わせて手の動きをつけながら歌います。音の高さを理解しながら歌うことで、音程が安定してとれるようになります。 中山調査員が練習すること、3時間。最初に歌った頃と比較すると、声のボリュームも声質も格段にアップしていました。