「もう一度、死に者狂いで活動を…」ノーベル平和賞受賞を市長に報告 被爆80年に決意も【長崎市】
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の地方組織、長崎原爆被災者協議会の会長などが長崎市長を表敬訪問しました。 長崎被災協の田中重光会長や横山照子副会長など4人を長崎市の職員約50人が拍手で出迎えました。 田中さんは鈴木市長に代表委員を務める日本被団協のノーベル平和賞受賞を報告するとともに、被爆80年の取り組みなどについて意気込みを語りました。 田中重光 会長(日本被団協 代表委員) 「(受賞は)この1年間をもう一度、死に物狂いで活動をしなさい、との励ましも、激励もあるのだと思うので頑張りたい」 鈴木史朗 市長 「被爆80周年の機を捉えて被爆地・長崎から被爆の実相を伝え平和の尊さを訴えていきたい」 田中さんは8日に日本被団協の代表委員として石破総理と面会しました。 国が定めた区域の外で原爆にあった長崎の「被爆体験者」を「被爆者と認めてほしい」と求めましたが、具体的な回答は得られなかったということです。 田中重光 会長 「話し合いをしたことは意義があると思うが」「被爆者援護について改善するとか、核兵器禁止条約について日本はどういう態度を取るとか、一言もなかった」 今後も総理との話し合いを続けたいとしています。 長崎市は今月22日からノーベル平和賞受賞を記念した企画展を長崎原爆資料館で開きます。 メダルのレプリカや日本被団協の歩みを紹介する写真などが展示されることになっています。
テレビ長崎