【能登豪雨 随時更新】新たに3人、死者は計11人に 捜索続く
石川県の能登半島を襲った豪雨災害は25日、消防などの捜索で新たに3人が発見され、死亡が確認された。死者は計11人となった。県は連絡のつかない安否不明者をさらに1人発表するなど、不明者の懸命な捜索が続いている。 【写真】複数の住宅が流された現場周辺では、災害救助犬も行方不明者の捜索に加わった=2024年9月25日午前8時2分、石川県輪島市久手川町、有元愛美子撮影 現地の消防や朝日新聞の取材によると、25日午前、3人が安否不明となっている輪島市久手川町を流れる塚田川周辺で女性1人が発見され、死亡が確認された。土砂や流木がたまった場所を1メートルほど掘ると、白い車が見つかり、車から2メートルほど離れた場所で、女性が見つかったという。 また、同日午後には、消防のヘリコプターが輪島市の塚田川河口から東へ約1キロの海岸で成人男性1人を見つけたが、死亡が確認された。珠洲市真浦町でも、捜索中のヘリコプターが海岸で男性とみられる1人を発見し、消防などが引き上げたが心肺停止状態だったという。 一方、県は25日、豪雨後に連絡がつかない安否不明者1人の名前を新たに発表した。同日午後4時時点の安否不明者は輪島市の5人で、ほかに珠洲市と能登町で行方不明者が1人ずついる。 道路の寸断による集落などの孤立は輪島市、珠洲市、能登町の計16カ所で解消されていない。この3市町では計514人が開設された避難所に身を寄せている。 県は、募集している能登北部でのボランティア活動を拡大する。輪島市で1カ所40人だった受け入れを、26日から輪島市と能登町の計3カ所、105人に増やす。すでに定員に達したという。この募集は県が手配したバスでの移動だが、馳浩知事は「様々な形で参加いただきたい」として、個人での参加も呼びかけた。
朝日新聞社