「有力者からひっきりなしに電話が」斎藤前知事、相変わらずの “ナルシストぶり” も…現実味増した「再選」シナリオ
パワハラ疑惑などで兵庫県議会から不信任決議を突きつけられた斎藤元彦知事は、9月29日に失職した。これににともない、改めて県知事選挙が開催されるが、前尼崎市長の稲村和美氏が立候補することが判明した。 【写真あり】斎藤前知事が「住所」にしている豪邸 斎藤前知事も、26日の会見で再選を目指す考えを明らかにしており、すでに立候補を表明している共産党推薦の医師の男性を含め、候補者はこれで3人になった。 「稲村さんは、尼崎市長を退任する際、政界引退をほのめかす発言をしていました。ただ、現市長も稲村さんの後継であり、兵庫県の政界関係者の間では、来年の参院選挙で立憲民主党の公認候補になるともっぱらでした。 立憲関係者は、県知事選では『自治体首長の経験者の擁立を目指す』と語っており、前明石市長の泉房穂さんの名前もあがっていましたが、稲村さん自身が勝てると踏んで、自ら手をあげて決断したんでしょう」(地元紙担当記者) 稲村氏は特定の政党の推薦を受けないとされており、無所属で立候補すると見られる。斎藤県政では与党だった自公、さらに日本維新の会も独自候補の擁立を目指すが、難航しているという。 「公明党は自民党にまる投げです。自民党は西村康稔前経産相が、経産省出身で兵庫県庁に出向経験のある元官僚を推しているようですが、現在、人材派遣会社・パソナ顧問になっており、勝ち目が薄いのではと党内からも疑問視されています」 と、先の記者。さらにこう続けた。 「維新の会は、前回も、県内選出の堀井健智衆院議員と清水貴之参院議員の間で、立候補の押しつけあいのようになっていました。 2人とも議席を捨ててまで出る気がなかったのです。 ただ今回は、堀井さんが知事の疑惑をめぐる不適切発言で処分を受けているので、清水さんしか候補者がいません。清水さんは元アナウンサーだったので、最近、関西ローカル局を退職した京大卒の元アナウンサーを引っ張ってくる、と党内でしきりに話しているようです」 各党が候補者選びに苦戦するなか、じつは世論調査で、30歳以下の層での支持がいまも高いという斎藤知事に、“まさかのチャンス” がめぐってくる可能性も出てきそうだ。現職の県議がげんなりした顔でこう言う。 「誰よりも、斎藤さん本人が自分は再選できると信じているんですよね。『自分は(公私混同問題で辞職した元東京都知事の)舛添(要一)さんとは違う』『兵庫県内の有力者からひっきりなしに激励や励ましの電話がくる』と話しているそうです。 ナルシストぶりは相変わらずですね。ただ、たしかに、組織選挙ができる既成政党からまともな候補が出てこない場合、三つ巴、四つ巴になり、斎藤さんの可能性も出てくるでしょうね」 まさかまさかの……。